No.445 □ いい人・やさしい人のお話 5 □ より
- 612 :おさかなくわえた名無しさん :04/11/05 14:22:01 ID:Oh/34CEd
- 学生時代に住んでいた所は
大家さんの離れのような建物だった。
当時70近いおばあちゃんが大家さんだった。
ある年の大晦日の日、
「アルバイトの帰りかい?」と差し入れてくれたのは
銘々の小皿に取り分けられたおせち料理だった。
美味しかったなぁ、黒豆。
やがて就職の為、転居する日
「幸せになるんだよ」と涙ぐみながら見送ってくれた。
- 566 :おさかなくわえた名無しさん :04/10/28 00:33:04 ID:0ca/VC0C
- 今年の5月。
その日休日だった私は、家で一日中ゴロゴロ。特別やることもない。
彼氏もいない。大学は格別面白くも無い。午後に見かねた親に起こされるまで寝ていた。
2時くらいにノロノロ起きて、朝食とも昼食ともつかない食事をして、ようやく友達から借りたプリントをコピーし忘れたことに気づいた。
家の近くのコンビニへ、眼鏡と普段着でコピーしに行った。晴れてたと思うけど、不思議と空は目に入らなかった。
コンビニに着くと、老夫婦が先客。正直、参ったな、ちょっとコンビニ変えようかな、と一瞬迷った。
けれどなんだか歩くのも億劫で、じっと待つことにした。しばらくして、老夫婦が、頭を丁寧に下げながらコピー機から離れた。
私はコピー機に近づくと、お金を入れ ……アレッ?
そこにあったのは、綺麗な白いリボンで包まれたゴディバのチョコレート。
私はまだ店内で買い物をしていた老夫婦を呼びとめ、それを返した。別に落し物を返すのと大して変わらない感覚で。「忘れてますよ」、と。
コピーを終え、再び億劫な足取りで帰ろうとすると、後ろから呼び止められた。……あの老夫婦だ。
「これ、結婚式の引き出物なのです。姪が今日結婚しました。どうぞ。」
私は呆気にとられた。渡されたのは「忘れ物」のはずのゴディバのチョコレート。
突然で驚いて、ありきたりの御礼しかできなかったと記憶している。
お婆さんは、「幸せのおすそわけよ」 とちょっと笑っていた。
帰りがけ、少し空を見た。外は晴れていた。鬱屈していた毎日だけど、いいこともあるかもしれない、そう思えた。
今、私はかけがえのない友達に恵まれて、充実した毎日を送っている。
でも、特別、あの日から環境が変わったわけじゃないんだ。大学も同じ、友達の顔ぶれも同じ。
違うのは、私の机の上のゴディバの包みと、私の少しの心の変化。
- 606 :おさかなくわえた名無しさん :04/11/02 08:15:26 ID:D0ezR191
- 小学生の時遠足で電車に乗っていた時のこと
私の前の席に座っていたクラスメイトの男の子が窓から顔を出した瞬間
彼が被っていた野球帽が風にさらわれて飛んでいった
目の前で顔に手を当てて女の子のようにシクシク泣く姿を今でも覚えてる
それからしばらくたって、朝礼で先生が
「○○くんの帽子が戻ってきました」って言ったときは驚いた
帽子のつばの裏に名前と住所が書いてあって、拾った人が届けてくれたらしい
世の中捨てたもんじゃないなと小学3年生ながら思ったよ
- 608 :おさかなくわえた名無しさん :04/11/04 20:59:11 ID:ZadZ+zyI
- 今日さ、友達の買物につきあってデパート行ったわけ。
遠方に住んでる両親に送るプレゼント選ぶとか言って夫婦茶碗とか見てんの。
ようやく決めて会計する時に、10日に着くように送ってくださいとか頼んでて。
で、10日ってその子の誕生日なんだけどさ。
なんで自分の誕生日なのに親宛でプレゼントとか贈ってんのw
と聞いたら友達が照れくさそうに笑って
『あ、これね、産んでくれてありがとうのプレゼント』
だってさ。
自分で稼げるようになってから毎年贈ってるらしい。
なんか家帰ってからじんわり涙でた。
- 750 :おさかなくわえた名無しさん :04/12/05 12:46:16 ID:CCiAZL98
- ある年の冬休みに、初めて上京。
友人宅に何泊かする予定だったので、荷物は結構でかかった。
夜行バスが予定よりも早く着き、早朝東京駅でぼーっとしていたときに、20代半ば頃のカップルに声をかけられた。
「どこからきたん?」「なにしているの?」
恐かったけども、正直に答えていると、突然女の人が笑い出した。
「ごめんごめん。家出少女に見えたからさ〜」
中学生ぐらいの女の子だと思ってたらしい(当時私は大学生)。
聞くと二人は夫婦らしく、旦那さんは元族のリーダー、奥さんはレディースだったという。
現在は夫婦で気楽なホームレス生活をしている、とのこと。
「家には東京に着いたと連絡したんか?」
「まだ朝飯食べてないんだろ?おごっちゃるよ」
「東京でヘンな奴にあったら俺に言えよ。
俺が吹っ飛ばしてやるからな(彼の靴は鉄板入り)」
「荷物重いんじゃない?ほらあんた持ってあげなよ」
家への電話代を払ってくれた。
スープをおごってもらった。
改札口まで荷物を持ってもらった。
初対面の私に二人はとてもよくしてくれた。
そして、最後に。
「これ、お守りな。着けとき」
改札口でお礼をいって、別れるときに彼が手渡してくれたのは、雫形のペンダントトップのついたネックレス。
「気を付けるんだぞ、東京は恐いところだから〜」
最後の最後まで親切だった若い夫婦。
初の上京という不安を解消してくれた。
この二人とはこれっきりだけど、私の手元にはまだ、彼がくれたお守りが残っている。
- 924 :おさかなくわえた名無しさん :05/01/28 14:05:57 ID:Abh/p1dM
- もう何年も前になるけど、
毎日会社を辞めたくてしかたなくて いつも
「今日こそやめてやる」と言うことしか考えてない時があった。
乗り換えの駅の通路で、寒いからコーヒーを買って飲んでたら、
酔っ払いのおじさんが近寄ってきてなにか言ってる。
「なんだ朝から酔っ払って…あっちにいけよ!」
と思っていたら、おじさんが言った。
「お姉ちゃん。なんでそんなに悲しい顔してるの。
どっかに戦いに行くときのような顔してるよ。
あんたがそんな顔してたら、あんたのことを大事に思って
いてくれる人は、きっと悲しいと思うよ。」
そのときの自分は、どんな顔をしてたんだろう。
「おじさんも色々あったけど、なんとか生きてるよ。
元気が一番だよ。 笑ってみなよ。」
自分はに、っと笑顔を作ってみた。
上手く笑えたかはわからない。
でもおじさんも笑って
「いい顔だ」
といって歩いていった。
なんかわからないけど、そのとき涙が出そうになった。
どこの誰かもしらない、
もう会うこともないおじさん、
どうもありがとう。
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