思わず涙が出てしまった恋愛体験 part2 より
- 354 名前:ゴソクハッシン 投稿日:02/05/05 00:22 ID:nnD3p4v0
- 返事などいいですよ。少し力になれたらと思います。
結果から言うとのら猫さんの経験とほぼ同じ、なんです。
女のコの気持ちなんて全く汲む事が出来なかった高校時代。生活その
ものをホッケーに捧げていた頃のことです。校外のチームだから学校
では専ら居眠り。ホッケーのことも誰にも話すつもりがなかったので
図体のデカい変わったヤツと思われてました。
いつも通り練習を終えて帰路に付くと練習先の駅前でバイトをしてた
クラスのコに気付き、マズいと思って避けたけど向こうはその時気付
いたらしく逆に翌朝学校で口止めされました(バイト禁止の学校だった
ので)。それから頻繁に授業中手紙が回ってきて(携帯メールなんてな
かった頃だなぁ)仲良くなり結果として何となく付き合い始めた頃、
そのコの母親から心肺機能に障害があることを聞きました。手術しな
きゃいけないらしく、その時初めて彼女の部屋に陸上競技のものが
多いけど実際陸上部にいないこと、ホッケーに没頭して会えないこと
をいつも許してくれた彼女に気付きました。母親から聞いてやっと
気付くほど元気に振舞っていました。
しかし高校一年生から2年以上、人の我慢とは限界に達するものなのか
それまで小競り合いは多々あったものの、定期的に入院する彼女の所に
も行ってやれないようになった頃、結局彼女が口にしたのは「ホッケー
と私どっちが大切なの?」。これだけは言うコじゃないと確信してた自
分はもう激怒。自分はいつか上手くなって、兼ねてからの希望であった
留学と同時に、ホッケーの盛んなアメリカの大学でやりたいと思い、
彼女はそれを見守るだけでなく色々とサポートしてくれてました。
だからその問いに隠された彼女の気持ちを探ろうとせず、その矛盾だけ
に憤慨してしまいました。いつしか自分の夢が叶ったらきっと彼女も
喜ぶだろうなと2人単位で考えていただけにショックでした。でも
それは勘違いでした。勝手に思い上がっていました。
- 355 名前:ゴソクハッシン 投稿日:02/05/05 00:25 ID:nnD3p4v0
- トライアウトと呼ばれる大学ホッケー部入部の実技テストのために一時
渡米。高校3年間をその一ヶ月に凝縮するつもりでいたものの気掛かり
なのは彼女。ケンカしたまま出るのはスッキリしたものではなく、受か
っても隣で喜ぶ筈の人には振られちゃうんだろうなと思うと少しアメリ
カに行くのさえばかばかしくもなりました。でも合格して帰って来て、
その後に控える彼女の手術の励みになろうと前向きに考える事が出来、
彼女は入院中だったので思い立った様に手紙を書いてみました。
こっ恥ずかしいけどまだ残ってるのでそのまま書こうかと。
「走り高飛びを諦めた○○○の気持ち、全部託されたつもりで行って
きます。自分の目標を達成出来る人間だと個人的にも証明したい。
きっと○○○は自分しか見てなかった俺に嫌気が差したんだろうと思う
けど、ちゃんと報告は行くから。○○○が俺を支えてくれた時間を無駄
にしないことが唯一出来る事だと思ってます。大学ホッケー、マスター
(修士号の事です)取得、オーストラリアに旅行。これはまだ諦めてない
よ。受かるかはわからないけど、帰ってきたら俺の入学まで一緒にいっ
ぱい遊ぼう。手紙、よかったら書いて。では頑張ってきます。」
よかったら、とは書いたものの連絡取れないのは寂しく、帰る日に現地
から合格報告も兼ね病院に電話をしてみたところ、話したのは母親で、
「○○は今寝てるの」と言われ、「なんとか合格しました」と伝言を
お願いし、その場は電話を切りました。帰国後一旦家に帰り真っ先に
病院へ向かいました。
- 356 名前:ゴソクハッシン 投稿日:02/05/05 00:39 ID:AqN0/yVM
- (続き)
来院手続きを済ませ病室へ上がったけど彼女はいなく、家に電話を掛け
たら知らない人が出る。後でわかった事で、それはいとこでした。
「○○○さんいますか?」と言ったらどこの誰だと怒鳴られ、切られ、
何なんだ、と思いとにかく謝りたい一心で彼女の家に向かうが途中で
見かけたのは○○家(彼女の苗字)という白黒の看板。
え? と思いました。
何も疑わず、何も信じないといった気持ちで急ぐ途中見かけた幾つかの
看板の指は確実に自分の進む方向と同じだった事と、それにつれ歩いて
いるのに呼吸がどんどん乱れていくのを感じたのを何故か今でもハッキ
リ覚えています。
残念ながら予感は間違いではありませんでした。同棲してる訳でもない
のにいつも家に行くと「あっ、おかえりー。」と言ういつもの彼女は
無表情。よく映画やドラマでショックで膝からガクッと落ちますよね。
正にあれでした。全身で、目の当たりにしたものを拒んで力尽きたあの
感じ。音無しのスローモーション。どれも本当に忘れ難い経験です。
通夜の準備をしている彼女のいとこが「電話の人でしょ、ごめんな、
さっき」と言ってるけど無反応。彼女の母親が「受かったんだね。おめ
でとう。」と言ってもそこにいるので精一杯でした。突然吐き気を催し
(汚くて失礼)散々もどして便器を睨みながら「おちつけ、おちつけ」と
何度も繰り返すも落ち着けるワケがない。まだ事態さえ飲み込めて
いない状況でした。
彼女の親友が到着しわんわん泣き始めふと、「あ、そうだ、報告。」
既に棺に入った彼女の前でジーッと見つめながらよし言うぞ、と思った
瞬間、涙がどぉーって流れてきました。やっとその時事実を事実として
受け止めることが出来ました。さすがに辛いのでその時の情景描写は
割愛させて下さい。でも今考えればあれが慟哭ってヤツだったのかなと
思います。何度も何度も「受かったよ、受かったよ」しか言えませんで
した。精魂共に涙と流れきったその夜に、手術が早まり身体が持ちこた
えられなかったこと、そして米国から電話した時に彼女はもういなかっ
たこと、全てを彼女の母親から聞きました。母親の計らいで大事な時期
の自分には黙っていたそうです。彼女とその母親はお互い良き相談相手
で、今回のケンカのこともいろいろと話していたらしく、「◇◇に酷い
こと言っちゃった、これでトライアウトだめだったらどうしよう」って
言っていたみたいで、何より今でも思い浮かべるとフワ〜ッて胸の辺り
が温かくなるのが「もしだめでも◇◇の3年間をちゃんとねぎらわな
きゃね。お母さん、私も一年遅れで留学すること絶対言っちゃだめだよ
。」という言葉。
- 357 名前:ゴソクハッシン 投稿日:02/05/05 00:46 ID:AqN0/yVM
- (続き)
合否を知ることなく死んでいった彼女。ケンカしたままで、謝る機会を
得られなかった彼女と自分。どんなに謝っても許してはくれず、どんな
に合格を伝えても喜んでくれません。通夜・告別式全て終わり、遺品の
整理を手伝ってる時彼女の母親が手紙を彼女のカバンから見付けて手渡
してくれました。封筒にも入ってないいつものバーバパパの便箋。既に
目を通した彼女の母親は泣いていて、自分はその時見る勇気は出ず、
そのまま取っておきました。
やはり2週間程寝込み、引き篭もり、「なんでだよ!」と心の中で数え
切れないほど叫んだ後さすがにこれじゃだめだとまでは思えました。
しかし留学はやめようと思い、準備も整っていたものの自分の保護者に
進言したら受け入れてくれました。目標を失い、キツキツだった心の中
が急にスカスカになりどう生活していいのか迷っていました。何かした
くて、でも何も出来ない状態。四十九日の夜、ふと思い出したように前
にカンジョの母親から受け取ったその手紙を見ることにしました。
「◇◇へ
◇◇はまだ怒ってると思うけどまだ伝えたいことがあるから書きます。
でもきっとこれを読む頃は◇◇のホッケーのことも私たちのことも決ま
っちゃってるのかもしれないね。
(〜)
私は◇◇に置いてかれるのが怖かったんだと思う。◇◇が考える先に私
はいるのかなと思ってたけど、重荷になるから言えなかったしね。私は
高校で運動出来なかったけどその分目標を持った◇◇を尊敬してるよ。
でもやっぱりこっちも見て欲しいなとも思う。お台場でケンカしたとき
女の子はわかってても気持ちを確認したいものって私言ったよね。一緒
にいたい気持ちと頑張って欲しい気持ちに挟まれて一番言ってはいけな
いことを言ってしまいました。◇◇に夢と自分とどちらか選んでなんて
言っちゃだめだよね。それこそ足引っ張ってるよね。頑張ってる◇◇
のこと大好きだし私の自慢だから言うのはすっごく迷ったよ。
(〜)
最後にこれを◇◇がどう思うかわからないけどちょっと発表ね。今私も
留学考えてるんだ。それは私たちがどうなっても変わらないよ。◇◇の
話に影響を受けたよ。これからTOEFL勉強大変だ〜。それだけ夢を追う
◇◇にやめろと言って欲しくないな。一年越しでも留学したい。出来
ればちょっと側にいたいなぁなんていうのも私の立派な夢なんだよ。」
抜粋ですがこんなことが書いてあって、すぐにドーンとひらめき、「留
学、やっぱしよう。」と吹っ切れました。ここで引いたら負け犬。後ろ
向き(後悔の方向)に向いてた矢印がビョーンと勢いよく前に(未来方面)
に反転した瞬間でした。そこからはもう一心不乱にひた走りました
- 358 名前:ゴソクハッシン 投稿日:02/05/05 00:50 ID:AqN0/yVM
- (続き)
その後自分のため、そして志半ばで未来を後にし、得た目標に向かうこと
すら出来なかった彼女のために忠実に進み続けることが出来ました。ホッ
ケーではMVP取るまではいかなかったけど一度だけ州のベストチームの
メンバに選ばれました(DIVISION 3ですけど)。そして頑張ったかいあり
9月からはアメリカで修士取得課程の院生に。今本命の大学院からの発表
待ちです。こんな現在には本人が一番びっくり。まさかの連続です。
何か特別に霊的な力がはたらいたとは思いません。その時々で自分も確か
に努力はしましたから。でも彼女が死を以って伝えてくれたメッセージが
あれからの自分を鼓舞したのは言うまでもありません。あの事をなくして
今の自分はあり得ません。英語話せなくて帰りたくなった時、試合中脳震
盪でブッ倒れてホッケー辞めるかもしれなかった時、様々な窮地で背中を
そっと後押してくれるような存在でいた気がします。試合のここ一番って
時もブツブツと彼女の名前を唱えていました(コワイカナ)。精神的な支えには
変わりないものでした。
今月末は5回忌。毎年日本に戻りお墓参りをします。誕生日には、彼女の
親友の影響を受け、ケーキを買い、歌います。自分は養子として育ったか
らか彼女の母親もすごく慕っています。彼女の母親も二度も米国まではる
ばる遊びに来てくれました。のら猫さん、何故か故人の家族と凄く打ち解
けますよね。あちらもこちらも故人の影をお互いに求めてしまうんでしょ
うか?そういうのも必要だと思いますよ。それは弱さと指摘する人もいま
した。そうかもしれません。実際に自分は約束を果たす、目標に向かう信
念以外はヨワヨワですよ。認めきってます。訳5年経ってもコレだから時
間が全てを解決ってワケでもないかもしれませんね。自分は悲しいけど
進まなきゃいけない時はそういう弱さも一緒に連れいく、置き去りにして
はいけない事を学びました。
- 359 名前:ゴソクハッシン 投稿日:02/05/05 00:55 ID:AqN0/yVM
- 長くなって恐縮ですが、これでさいご。
自分はその後少し距離が近くなる人もいましたが、結局誰かと付き合う
ことはないままでいます。それは罪の意識ではなく、本当の意味で
好きでいつづけているからです。これは個人的見解ですが本当の好きと
いうのは答えを求めず、好かれたいをも望まないものだと信じるように
なりました。もっとも自分の場合は求め様がありません。ただ、死別では
なくとも別れを経験し辛い思いをされた方々、僭越ながら自分が伝えたい
メッセージは、後悔しないで下さいということです。どんな決断をしても
後悔は付きまとうものですがその時々で自分の真理に従えば後悔しても
それには納得出来るはず。悔しいけどこれでいいんだ、って。だからみな
さんを邪魔するプライドとか臆病さには負けないで下さい。好きなら好き
嫌いなら嫌い。まず本当の自分の気持ちを完全に受け止めてやって下さ
い。だからのら猫さん、思い切り悲しんで、思い切り上を向きましょう。
自分は死に目にさえ会えなかったからのら猫さん達の最後の病室での苦し
みは完全に親身になれないかもしれないけど他はわかってるつもりです。
だから、頑張りましょう。全てを投げ捨てて彼女と向かい合ったあなたは
絶対大丈夫。いつか一片の悔い無しと思える日が来るように。あと、あり
がとう。のら猫さんのお陰で書こうと思い立ちました。
これを彼女が見たらどう思うのかなぁと読み返してみて漠然と思って
しまいました。ふぅ、せつね。どうしたもんだかなぁ。
差し出がましいことを偉そうに書きまくってすいませんでした。
お邪魔しました。
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