PickUp #380  2005.06.20   <- Prev  Home   Next ->


No.380 メラを唱えた!! より

522 :Mr.名無しさん :2005/06/12(日) 22:49:19
ドクオは困った。

勇者 「ほら、スライム倒せよぉ!スライムぐらい倒せるだろ!」
戦士 「そうだよ、ゆずってやるからさ、イオナズンでスカっとしなよ?」
僧侶 「ドクオちゃんがんばって。ほらスライム倒すだけだよ。」

みんなが俺に敵を倒すようにいっている。

俺ドクオ。賢者でLV40
魔法使いから悟りの書で転職したんだ。
スライムを倒すわけにはいかなった。
レベルがあがってしまう。

みんながにやにや笑ってる。
逃げようとするスライムに回り込んで遊んでる。

みんな「ほらぁ、はやくしろよぉ〜」

・・・・嫌だ、俺LV41になりたくないよ。

548 : ◆fpFX/Rxv3A :2005/06/13(月) 14:42:29
僕があんまりごねていると、戦士は僕を蹴り飛ばした。
バランスを崩して僕は吹っ飛んだ。あばらも何本か折れた。
戦士の蹴りとはいえ、LV40超えている一撃を賢者では耐えるのはつらかった。

僕が転んだ先にスライムがいた。
僕はスライムを背中でつぶしてしまった。

ぱららっぱっぱぱん♪

どこからともなく楽しげなラッパの音がなった。
僕はレベルがあがった。そして習得したのが、禁断の呪文「メガンテ」

勇者「おっあがったよw」
戦士「メンガテ覚えた?」
僧侶♀「おめでとう♪」

僕は「メガンテ」を覚えれなかったって嘘をついた。虚しい嘘だった。

549 : ◆fpFX/Rxv3A :2005/06/13(月) 14:51:17
その嘘でみんなの溜まっていたものが爆発した。

勇者 「なんだよ!!それだけが楽しみでいままで仲間にしてやったのに!!」
戦士 「まじで?ドクオ・・・嘘だったら許さないよ?」
僧侶♀ 「ドクちゃん。嘘だよね?驚かそうとしてるだけだよね?」

僧侶の笑顔はいつもまぶしくって可愛い。
だけど、僕は知ってるんだよ?勇者と戦士の3人で、毎晩楽しんでることを。

死ぬよりもつらいことをこれから話そうと思う。

僕は、いきなり戦士に右腕を切り落とされた。あっと言う間に瀕死の赤いゲージになっ
た。
戦士 「おっと、手がすべったごめん。まぁうそつきの罰だな。」
勇者 「おいおい、いじめるなよ。こいつギガディン耐えれるかな・・・」
僧侶 「はいドクちゃん。ベホマ♪がんばってね。嘘はだめだよw」

僕の右腕はくっついた。今は痛みはない。ただ心が苦しかった。

勇者 「ドクオのHPっていくつ?」
ドクオ 「254です。」
勇者 「じゃあ、ぎりぎり耐えれるかなw」

僕はギガディンをくらいました。全身が沸騰するような豪雷でした。
自分が耐えたのが不思議でした。水の羽衣のおかげでしょうか・・・。
だけど、また赤ゲージで瀕死になりました。もう気力がありません。

僧侶 「ドクちゃんがんばれ♪ ベホマ♪」

僕の火傷はみるみる治っていきます。ただ心の傷は深まるばかり。
今まで一緒に旅を続けてきて、友達だと思った時もあったのに。
僧侶の笑顔が可愛い。

551 : ◆fpFX/Rxv3A :2005/06/13(月) 15:00:45
僧侶 「ねぇねぇ、次私にやらせて〜」
戦士 「おう。ザキはだめだよ。」

僧侶 「わかってるってw バギクロス!!」
勇者 「ああ、あんまり使う機会ないもんねw」

僕は粉々に切り裂かれました。風の刃で僕は血だらけです。
もう、どうでもよくなりました。
まさか僧侶から攻撃をくらうなんてね。
僕が甘かった。本当は僧侶は止めさせたかったと思ってると思ってた。
だから、ベホマをかけて笑顔なんだって。
攻撃してくるなんてね。みんなと同じだったんだ。
それでも僕は僧侶・・・君の事が大好きだよ。

僧侶 「ん〜〜 やっぱギガディンには及ばないねぇ。 ごめんねドクちゃん ベホ
マ♪」

僕は全快しました。もう心は以前のように固く固く閉じこもって何も感じません。
いえ、本当はすごく痛かったんです。でも、感じないふりをしました。

ドクオ 「ごめん。メガンテ覚えたよ。」

戦士 「いやっほぉ〜 おめでとう。」 そういって蹴られました。アバラがまた折
れました。
勇者 「謝る時は、ごめんなさい。 だろう? お前誰にむかって口きいてたんだ
よ。」 そういって殴られました。
僧侶 「まぁ、いいじゃんw はやく いこいこw ベホイミ♪」

勇者 「そうだな。いくかw ルーラ!!」

僕だけがどこに行くのかわかりませんでした。

553 : ◆fpFX/Rxv3A :2005/06/13(月) 15:08:50
僕らはゾーマの前につきました。

キングヒドラもバラモスブロスもバラモスゾンビも道をあけてくれました。
その他大勢も攻撃をしてきませんでした。

みんなわくわくと円陣を組んでます。

勇者 「がんばれぇ〜」
戦士 「がんばれ!負けたら殺すよw」
僧侶 「大丈夫。回復はしてあげるよん♪」

僕は、今 ゾーマと一対一です。サシの勝負です。

ゾーマもにやにや笑っています。

僕がベギラゴンを唱えても、イオナズンを唱えても、すぐに回復されました。
ゾーマはにやにや笑ってます。攻撃はしてこないのです。
MPがなくなりました。

勇者 「おっw MPなくなった。」
戦士 「いよいよだな・・・・」
僧侶 「わくわく♪ わくわく♪」

554 : ◆fpFX/Rxv3A :2005/06/13(月) 15:11:23
僕は覚悟を決めました。いや、もうこの世が嫌になりました。
僕は覚えたての呪文の詠唱はじめました。
ゾーマはにやにや笑ってます。

「メガンテ!!」 僕は叫びました。せめて英雄になれればいいな。後世に語られる
かな・・・
僕の体が光だし、砕け散りました。虚ろな精神の中、声が聞こえました。

ドクオはメガンテを唱えた!

しかし、ゾーマには効かなかった。

ドクオは砕け散った。


なんとなく、わかっていたよ。こんなオチぐらい。
でもいいさ、やっと楽になれる。
辛い人生だったけど、勇者との旅は楽しかったな。僧侶の笑顔が忘れられないよ。
彼女に何度助けてもらったかな。可愛い子だったな。
ごめんね。母さん。先立つ一人息子を許してね。末永く幸せになってください。
それから、勇者。がんばって伝説をつくってね。天国から見守ってる。

僕は暖かい光に包まれた。



555 : ◆fpFX/Rxv3A :2005/06/13(月) 15:14:40
僕の魂に言葉が届きました。

 「ザオリク!!」

僕の体は急速に再生し、僕は今ゾーマの前に立っています。
MPはありません。

勇者 「おおっ ザオリクすげぇ!!」
戦士 「がんばれ ドクオ〜」
僧侶 「えへへ。やっと覚えたんだ。」


永遠とも言える地獄の苦しみをみんなは知っていますか?
死ぬこともできない僕の運命に涙をしてくれますか?

メガンテしかもう唱えることのできない僕の哀れさをわかりますか?
母さん、生まれてきてごめんなさい。
そして、死ぬこともできなくってごめんなさい。

こんな姿みせられないよ。


〜〜 fin  〜〜








565 :Mr.名無しさん :2005/06/13(月) 17:12:49



もういいや・・・意識が自分のものでなくなりそうだった。
なんとなく見える世界はモノクロ。聞こえる音といえばキーンという高い金属音だ
け。
そんな感じで1時間、いや実際はもっとかもしれない時間が過ぎていた。


「・・・よ、・・くお・・・」

なんだろ、声が聞こえる気がした。

「おい、ドクオ!おいって!」
モノクロの世界が波打って徐々に色付けされていく。

「お、起きたか。じゃあいこうぜ!」
僕は布団からでてこれ以上ないくらいの背伸びをした。
「まずは、王様に会いに行くみたいだよ」
「へぇー!楽しみだねっ」
みんなの期待に満ちた笑顔が溢れる。

「よし!いこう!」


僕らの冒険が始まる


〜ふぃん〜




     

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