No.260 嗚咽 5 「大人の泪」 より
- 172 :大人の名無しさん :03/12/01 18:03 ID:98QUCIyR
- ボジョレーの季節でしょ。でも僕は下戸なんでイマイチわからんけど。
いまいち仲が良くなかった父が入院する前夜、まあいつまで入院するかわからないけど
一応、別れの杯だ、なんて冗談めかして言ったんだ。こんなの初めてのこと。
ワインが大好きだった父は、とっておいたビンテージ?を開けて僕と自分につぎわけ、
乾杯した。母も珍しいこともあるもんだと言って、これまた珍しく家の中で写真をとった。
父と初めて対座して酒を酌み交わすってのがなんとも居心地が微妙なもので、かといって
下戸なのですぐに酔ってしまい、父はカラカラと、これじゃあ酒でまだお前に負けること
はないなと笑っていた。
それで入院。末期の食道癌で家に帰ることなく闘病4ヶ月であっけなく逝った。
最初で最後の父と息子の晩酌だった。
父の遺品を整理していると、ワインが納屋からまだいくつか出てきた。僕は銘柄の良し悪し
は良く分からないが、ラベルを見てみると、何か文字がメモしてあった。
「●●(僕の名)大学卒業用」
「●●就職時用」
「●●結婚時用」
瓶を抱いて僕はずっと泣いてしまった。ワインをあける機会を奪った病気を恨んだ。
それ以来下戸ながら、月の命日には赤ワインを開けて、父を思い出すようにしている。
僕はもう結婚まですませ子供もできたが、父の残したボトルは空けてない。
もっと酒を教えてもらえばよかったと、本当に思う。
- 12 :大人の名無しさん :03/10/10 14:42 ID:FszT/eW5
- 3年前、妻と長女が事故で他界しました。
先日、次女が7歳の誕生日を迎えました。
早く仕事を切り上げて帰宅し、
次女と2人で妻と長女に誕生日の報告をした時の事です。
次女が長女の遺影に向かって、
「ゆうちゃん(長女)は6歳だから、今日からは、さや(次女)がお姉ちゃんだね。」
と言ったとき、涙を堪えきれませんでした。
ミチエへ
年上の君に、「もうすぐ三十路だね。」などとからかっていましたが、
僕の方が先に三十路になっちゃいました。
年下の夫で頼りなく思っていたかもしれませんが、
年上になった今、少しは頼もしく見えますか?
さやは君そっくりに、たくましくしっかり者に成長しています。
ゆうちゃんと2人で、安心して見守っててください。
- 26 :大人の名無しさん :03/10/20 00:43 ID:wjqygkao
- もう10年も前の話。
俺が京都の大学生だった頃、男2女2の4人組でいつも一緒に遊んでた。
そんな俺たちが4回生になり、全員めでたく就職も決まった。
「もうこうやってみんなで遊べるのも残りわずかだなー」とか4回生時の後期は話してたなあ。
そして卒業が近づいてきた二月ごろ、急に4人の内の2人が「結婚する」って言い出した。
俺を含む残り2人は、びっくりしつつも心から祝福したよ。それにすげえ羨ましかった。
残された2人で「何か羨ましすぎるから、俺たちも結婚しようか?」なんて言ってたら、
「じゃあお互い30歳になってもまだ独身だったら結婚しよう」って話になった。
ありがちな話で恥ずかしいんだけどね。
そんなこんなで俺たちが25歳になった頃。
しばらく振りに仮フィアンセ(wに会った。
「あと5年で結婚するハメになっちゃうよ。結婚の予定ないのかよ」って聞いたら、「全くナシ
」だって。
お互い笑いつつも、俺はちょっとホッとしてた。
この日、あ、俺本気でこの娘に惚れてるのか!って気が付いた。
- 27 :大人の名無しさん :03/10/20 00:44 ID:wjqygkao
- その一ヵ月後くらいかな。脳内フィアンセが交通事故に遭ったのは。
即死だった。もうだめ。半狂乱みたくなっちゃって。仕事も長期休暇になった。
なんにもする気にならなくて、完全ヒッキー化してしまった。
そんな俺を助けてくれたのは、例の夫婦だった。
他県に住んでるのに毎週俺の様子を見に来てくれて。たまには仕事休んでまで来てくれて。
「うっとーしい!もう来ないでくれ!」なんて言ってしまっても懲りずに来てくれて。
無理矢理酒を一緒に飲みに連れ出してくれて。
俺がなんとか仕事に復帰した時なんか、号泣してくれちゃって。
考えたらあいつらだって俺と同じくらい悲しかったはずなのに。
今は毎晩思うよ。ありがとなって。本当にありがとなって。
おまえらに見捨てられてたら俺、狂いすぎて自殺してたかもしれない。
救ってくれてありがとな。
そんで、脳内フィアンセよ。
もうとっくに30歳は過ぎちゃったけど、俺結婚することになったよ。
だから約束は守れない。まあ半分以上冗談みたいな約束だったけどな(w
まあ見ていてくれよ。あいつらに負けないくらい仲のいい夫婦になってやるからさ。
- 249 :大人の名無しさん :04/01/06 10:30 ID:i6IZ4olz
- あまりにも厄介ごとが多い家族に嫌気がさしていて、もう三年ほど親の顔を見ていない。
今年の正月も仕事を理由に帰省しなかった。
年越しもひとりだったが、あのもめごとだらけの家に帰るよりは数倍ましだと思った。
一月三日、仕事に行くため駅まで歩いていたところ、
前方に背の高い若い男性と、小さい中年の女性が並んで歩いていた。
後ろ姿なので顔はわからないけど、男性のほうが地元名産のおみやげ袋を持っていたので
このふたりは親子で、息子のほうががお正月の帰省を終えて戻るところなんだなと分かった。
ふたりは特に会話を交わすわけでもなく、淡々と歩いていた。
駅前の交差点で母親のほうが「ほな、私はここでな」と歩みを止めた。
何かを言おうとした感じの息子さんを母親は「はよ、信号かわるさかいはよ行き」と手で追い払うようにし、
彼はうなづいて横断歩道を渡っていった。
案外あっさりしてたので意外に思ったが、道路をわたったあと、彼が急に母親のほうを振り向き
「ばいばい!」と大きな声で叫んで手を振った。
そして駅につくまで、何度も何度も何度も振り返って手を振っていた。
彼を見送っているであろう母親の姿を見てみようかとも思ったが、既ににじんできてる涙を止める自信がなくて
コンタクトがずれたようなふりをしてうつむいて改札まで向かった。
職場に着いた後、ロッカーでひとしきり泣きじゃくった。
あの親子がうらやましく、親に対して素直になれない自分が恥ずかしかった。
いつか私も、わだかまりなく実家へ帰れる日が来るのだろうか。
- 89 :大人の名無しさん :03/11/07 20:10 ID:p4E3Dnf6
- ばついちになり、娘と母と3人で生活をしてきて
8年、こんな私と結婚してくれる相手ができた。
式や新しい生活の準備を進めている頃、突然母が倒れた。
狭心症、完全房室ブロックで心不全と腎不全をおこしていて
危険な状態だった。
私は一緒に住んでいたのに、母の不調に気付けず
ただ病院で心臓が止まるたび、鳴り出す機械に怖かった。
遠くにすんでいる兄や弟が駆けつけてくれ、それから交代で母を看病した。
一緒には住んでいなかった父に連絡をとったが
「金ならないから、足りないなら生活保護を受けろ」
と言われた。お金の事など言っていないのに悔しくて涙か出た。
仕事と病院を往復する私に気遣い、婚約者の彼と彼の母は
私の娘を自分の家で面倒みてくれて、娘を毎日学校まで送り迎えを
してくれた。
それから、3度の手術を経て2ヶ月後、母は元気に退院することができた。
しかしその後すぐ、今度は私自身異変を感じ病院へ行ったら
乳癌であることが分かり、入院手術‥その後、リンパ節に転移が見つかり
放射線治療、抗癌剤投与‥髪もすべて抜け、7キロ痩せ、顔色も土気色のように
なり、副作用や合併症に苦しんでいた。
そんな別人のようになった私でも彼は
「変わらず、好きだよ。今は少しずつゆっくり治そう。
慌てなくていいから。」
と笑う。苦しさから
「あなたと結婚が決まってから、いやなことばっかり」
と八つ当たりで泣いてしまうと困った顔をしながらも
彼は「ずっと側にいるから」
と頭をいつまでもなでてくれた。
今は治療中でまだ辛くてしんどくて、ついついキツイ事ばかり言ってしまう
けれど、治療が終わる日がきたら、彼に
「ありがとう、誰よりも幸せ」
と伝えたい。
↑長くなって、ごめんなさい。
- 262 :大人の名無しさん :04/01/11 23:01 ID:Ln3fP6XH
- おばあちゃんの時間の中では、自分は、永遠に「大学受かったとこ」だった。
弟が「高校受かった」とこって。もう既に時間軸ずれちゃってるじゃんか、ばぁちゃん。
「どちらさんでしたっけ」って、自分の顔も見分けることが出来なかったくせに、
「○○(自分)は大学受かったんか、よかったよかった」ってずっと言ってたんだよね。
「おばあちゃんが、危ない」って電話もらったとき、自分は故郷を離れ一人暮らしで働いていた。
急いで帰ったけど、オヤジに「さっき亡くなったらしい」って聞かされて。
「ふぅん・・・」それが、感想だった。悲しいと思わなかった。
死んだ顔見たら実感わくかな、と思っておばあちゃんの所に向かったけど、
朝の7時頃に着いたんだけど、その時には既に遺影と骨と灰しか無くって。
ほんっとーに、実感わかないまま、おばあちゃん、逝ってしまった。
あのね、おばあちゃん。
先月大掃除していたら、どこにやったかわかんなかった形見が出てきたんだ。
学校もまともに行けなくって、苦労して、60越えてから字の書き方勉強してたよね。
漢字、ヘタだったね。
「入学御祝 ○○様 おばあちゃんより」
よかったよ自分、無くしてなかったよ。
大学の時のノートから出てきた。中身の、くしゃくしゃの聖徳太子ごとね。
おばあちゃん。あのね。
ようやく、あなたのために泣けた。
ここのスレの皆様に、感謝の意味を込めて。
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