PickUp #392  2005.07.05   <- Prev  Home   Next ->


No.392 Jリーグで涙が出るほど感動した話 より

97 :  :03/10/22 22:23 ID:MBdeB8x3
「アナタタチノコトハ、イッショウワスレマセン」

俺も忘れない。ピッチに妖精がいたことを。

203 : :03/11/05 01:14 ID:YYRYIsKh
今日仕事から帰ってきたら、いつもはもう寝てるはずの5歳の息子が
起きてて、いきなりサッカーボールを買ってくれとせがみにきた。
聞くと「田中くんみたいになりたい」と言ってた。
?と思い、妻に聞くと、昨日ナビスコの決勝をテレビで見たんだそうだ。
田中くんとはどうやら田中達也のことらしい。
俺は昨日仕事でナビ杯決勝も夜ビデオで見たんだが、あの試合を見てサッカー好きになるやつがいて、そのひとりが自分の息子で、何かうまく言えないんだが、「サッカー好きでよかったな」と思った。
俺はレッズサポではないんだが、今度レッズの試合に連れていってやりたいと思う。

721 : :04/05/07 09:33 ID:VGdN1mWG
2002年 6/22付けの中日スポーツ
26面「現場発」より

消え入りそうな声が、ぜいたくで、わがままな願いなのだと認めていた。
コロンビアの子供にとっては…。

 「サッカー日本代表の青いユニフォームが…」

南米入口のその国に、大統領選挙に出かけた5月下旬。
地元中学に通う男の子の父親に取材協力を依頼した。
父は日本人。ブラジル人の母が家出してから数年になる。
夕食の支度は父の仕事。
だから、夜遅くまで取材に付き合ってくれた父との団欒を奪ったお返しに「欲しい物はある?」と尋ねた。
その答えが冒頭だった。

今回のW杯の出場を逃したこの国の人々も熱狂的。
だが、38年の内戦は子に銃を持たせ、貧困を助長する。
日本サポーターが気軽に買う1万5000円のユニフォームは彼等には手も足も出ない。
金の力にあかせ送ることに悩んだ。

が、雑誌に載るユニフォームを穴があくほど見つめ、素材や胸のワッペンの意味をすらすらと言う姿を見て、日本の知人に購入を依頼した。
後日、手紙が来た。
ベッドで抱き、朝の散歩も手に持って出る。
汚さぬよう、袖を通すことはほとんどない。

まだ見ぬ父の国に「いつか行ってサッカー選手になりたい」と笑い、泣いたと言う。
そんな子供達が、お祭り騒ぎの日本の裏側にいるのである。

62 :  :03/10/20 21:55 ID:kM+WCYzj
ピクシーのJラストのヴェルディ戦。
前半終了間際突如スタジアムから音が消えた…本当に唐突だった。
でも誰もきょろきょろしたりしていない、僕らの目はピクシーただ一人に注がれていた。

スタジアムはピッチでボールをける音と選手の叫び声だけが聞こえていた。

スタジアムの時計が45分を指す頃、どこからともなく手拍子が始まった。
手拍子は瞬く間に広がり、ヴェルディサポ側のスタンドからも聞こえて来た。

はじめはバラバラだった手拍子が次第に一つに成っていった。

僕らは震えていた。思いがけぬ感動にただ震えていた。
僕らの後ろに陣取っていた女の子集団は泣き始めた。
隣の男の子は「チクショウチクショウ…」と繰り返し呟いていた。

そしてピクシーがふと足を止めた。
明らかにゴール裏のサポーターに目を送っているのが分かった。
僕らは先日のホーム最終戦で見たピクシーの泪を思い出した。
また、泣くのかい?ピクシー?
ピクシーが立ち止まったのはほんの一瞬だった。
次の瞬間ピクシーは凄い形相でチームメイトに檄を飛ばしていた。
ピクシーは泣かなかった。ただ何度も何度も額の汗を拭っていた。ただ何度も、何度も。

63 :   :03/10/20 21:56 ID:kM+WCYzj
僕にフットボールを教えてくれたのはアーセン・ベンゲルだった。
そして僕はピクシーにサッカーのファンタジーを教えられた。

彼が初めてグランパスに来た時、彼は本当に寂しそうだった。
いつも怒っていた。何時も一人でボールを蹴っていた。
凄い選手だということは知っていたが、なんだか好きにはなれなかった。

そしてベンゲルがやって来た。
ピクシーは相変わらず怒鳴ったりオーバーリアクションで怒りを顕にしていた。
チームはドンドン強くなっていった。選手はドンドン自信を深めていった。
今までのグランパスとは全く違う、本物のフットボールを観せてくれた。
ピクシーはまだ怒っていた。でもそこに寂しさは漂っていなかった。
彼は間違いなく名古屋グランパスエイトのチームメイトとして、仲間を叱咤していた。
彼はもう一人ではなかった。

64 :   :03/10/20 21:58 ID:kM+WCYzj
グランパスサポは幸せだと思う。
間違いなく、掛け値無しの本物を、ほんの一時期とはいえ観る事が出来たのですから。
ファンタジーの勇者達を、自分のチームとして応援できたのですから。

僕にはこの試合後半の記憶がない。
多分叫んでいたし、ピクシーの姿を目に焼き付けようと必死だったと思う。
でも何も覚えていない。

試合後のセレモニーで確かスーツ姿の小倉が出てきたのは覚えている。あの頃彼はヴェルディの選手だったか?
子供が出てきたことも何となく覚えてる。確か試合は3−1で勝ったと思う。
最後にピクシーはピッチにキスをした。

今では後悔しているのだが、その時僕は泣いていた。セレモニーなんて見ちゃいなかった。
泣きながら7年間を思い出していた。
4人で試合を観に行った筈が、気付くと僕は一人だった。
僕にとってピクシーがこれほど多くの部分を占めているとは思ってもいなかった。
今まで人前で泣いた事なんて数える程度なのに、帰りの電車でも僕は泣いた。

有難うピクシー。
ピクシーは本当に日本にきて幸せだったんだろうか?
僕らの頭にはいつもそのセリフが引っ掛かっていた。
最後にピクシーはチームメイトに担がれてスタジアムを一周していた。
彼は泣いていた。でも最後にゴール裏のサポに挨拶に来た時、彼は無理矢理笑っていた、顔を歪ませて。
掛け値無しの笑顔だった。最高の笑顔だった。
多分それが答えなのだと思った。




     

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