PickUp #250  2003.12.23   <- Prev  Home   Next ->


No.250 思い出の一本 (   )y−o O O より

266 :Der Kleine Hans ◆fAQV1Icynw :03/05/24 23:33
思い出の一本かぁ。。。
高2の夏にね、俺、家出したんだ。小さなスポーツバッグとギターケース下げて。
年齢を偽って、浪人生として、高円寺の新聞販売店に配達員として雇ってもらった。
2年後、貯めた金で高田馬場にアパート(3畳間)借りて新しい生活を始めた。
一緒に新聞配達した仲間達が、みな大学生になっていくのが耐えられなかったくてさ。
自分だけが世の中から置いてきぼりにされるのが怖くてさ。
だから、仕事しながら専門学校に通わせてくれて、同時に通信で高校卒業の資格も取れる仕事を選んだ


ささやかな恋をしたのはその頃だ。

初めての裏切りを経験したのもその頃だ。
電話ボックスの中で泣いたよ。受話器からはオフクロの声が聞こえてた。
電話ボックスの中にうつむいて座り込んでた俺の目に、靴の先が見えた。
家を出てから3年半ぶりに見たオヤジだった。
なんか照れくさくて言葉が出なかったもんだから、俺はタバコをくわえてごまかそうとした。
そのタバコに、オヤジが黙って火をつけてくれたよ。
ライターのオイルの臭いが鼻をついた。

俺の目と、そしてオヤジの目に涙がにじんでいたのは、きっと煙のせいだったんだろう。
あの日の一服を、きっと、一生忘れることはないだろうな。

538 :名無しは20歳になってから :03/10/28 01:21
まぁ良くある話だ。

夜12時頃、俺と弟はバイク(と言っても原チャリだが)で江ノ島までツーリングをした。
「今から二人でどっか行こうよ。」と弟が言った事がきっかけ。きっと自分で金を貯めてや
っとバイクを買えたのが嬉しかったのだろう。俺達は途中コンビニに立ち寄って煙草を買い
江ノ島へ向かった。
俺は19、弟は17。二人とも未成年だが、そんなことは関係無い。俺達はいつも煙草を吸
いながら語り合う。俺はマイセン、弟はマルボロだ。弟が吸い始めたのは俺と同時期だった。
大学に入ってから吸うようになった俺を見て、弟も吸い出した。最初は俺も驚いたが、次第
に互いに吸いながら語り合うようになった。
江ノ島に着いた俺達は暖かい缶コーヒーを買い、煙草を一本取り出し、吸った。いつもより
格段に美味かった。その日は寒くて、少し震えながら缶コーヒーを啜った。だが、いつまで
も忘れられない思い出になるだろう。冬の夜空の下で兄弟で吸ったあの一本が。

550 :名無しは20歳になってから :03/11/04 01:42
10年前、母が病気で入院し、三ヶ月で亡くなった。
遺品を整理していたら、母のバッグに彼女が吸っていた
セブンスター・カスタムライトの箱が入っていた。
中を開けると、三本だけ残っていた。
たった、三本。
でも母はその三本を吸うことができなかったのだと思うと泣けた。
一本は線香立てに立てて火を点け、
一本は私が吸った。
まだ箱に最後の一本が残っている。
香りもとんで、味も悪くなって、何の値打ちもない煙草だけど、
吸うことも捨てることもできずにまだ置いてある。

253 :名無しは20歳になってから :03/05/14 19:10
95年の有馬記念。
とにかく貧乏でタバコも童貞だった学生時代の頃の話。
親からの仕送りもなく、彼女もいない、
友達と遊ぶ時間もろくすっぽない、学校とバイトで精一杯の頃。
「せめてイブくらいは楽しく遊ぶぞ!!」と、
貴重な仲の良かった連れに誘われて行くことになった。

その日は朝からすげー楽しかった。
「そいつは走る馬肉だ」とか、「こいつが来たら、帰り道で全裸オッケーだ」
なんて軽口たたいて二人で新聞とにらめっこ。
しかも「俺の有馬ゲット前祝い」とかいって、チキンとビール買ってきてくれてて。
気分も盛り上がって、いよいよ馬券を買いに行くにとに。

ほとんど競馬もしない俺に、連れが色々助言くれながら検討した結果。
ヒシアマゾン・ナリタブライアン−タイキブリザードの「枠連:2−6」
一点勝負で行くことにした。
大したことない本命サイドの予想だったけど、自信はあった。
それに外れても、「今日は久々に楽しい日だった」って思えた。

…ところが、出てきた馬券は「枠連:2−7」
もう俺の中では、当たる外れる以前の問題。
何か楽しんでみたかったのに、それすらも自分のミスで捨ててしまい、
マークシートを塗り間違えた自分にもう「アフォかと、ヴァカかと(w」
連れも俺の見事なへこみっぷりに掛ける言葉もなく、
喧噪の中二人だけ暗い感じでレースは始まった。

254 :名無しは20歳になってから :03/05/14 19:10
レースの内容は、もうよく覚えていない。
ただ、俺が「来る」と思ったタイキブリザードの前を、
「こいつはもうジジイ」と切り捨てたマヤノトップガンが走っていた。
2−7で決まった。
37万ちょっとになった。

足ガクガクさせながら払い戻しに行く途中。
「おちつけ、おまえは形はどうあれ勝者だ。ブルってたらカッコわりーぞ。」
と言って、連れがショッポを差し出した。
そいつが俺にたばこを勧めたのは、初めてのこと。
もう訳も分からない状態で、生まれて初めての一本をゲホゲホしながら吸った。
その日の夜は「サンタからのプレゼントじゃー!」なんていいながら、
本番パーティー買い出し中に、ショッポをカートンで返した。
あの日は本当に訳の分からない、でも最高の一日になった。


あれから7年。
今ではソコソコ金も貯まり、ショッポもそれ以来のつきあい。
でも、あの時以上の金の重さ、タバコの重さ。
そしてあいつ以上のバカには、いまだに出会えていない。


なんかスレ主旨とずれちゃいました、申し訳ない。

最後に、私事で申し訳ないですが。
「井上、結婚おめでとう。」




     

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