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嗚咽 その2 より
407 名前:_ 投稿日:02/03/15 00:52 ID:Poev7mYM
「○○おにいさん、こんにちは。
 僕のお母さんが、今度○○おにいさんのお父さんと結婚するので、
 僕と○○おにいさんはきょうだいになることになりました。
 僕はお父さんができることと同じくらい、自分におにいさんができるのが
 とてもうれしいです。」

俺のおふくろは、俺が18のときに親父が迎えた後妻だが、
メス犬だった前のおふくろではなく、本当のお袋だと思ってる。
結婚が決まってから、初めて俺はおふくろと新しい弟に会った。
半ズボンにブレザー、緊張した9歳の坊主から俺はこの手紙をもらった。

俺も一人っ子で、本当は嬉しかったのに照れくさかったから、
かなり無愛想にその手紙を受け取った。
だけど新しい弟に会ったのはそれが最初で最後になった。
弟はそれからすぐ事故で死んだ。

俺は何でもしてやるつもりだった。
中学に入って生意気になってきたらエロ本をくれてやるつもりだった。
学校でいじめられたら、仲間連れてお礼参りしてやるつもりだった。
タバコをおぼえ始めたらぶん殴って兄貴風吹かして叱り付けるつもりだった。
単車だって、俺のお古をくれてやって兄弟で走りに行くつもりだった。
「おにいちゃん」から「兄貴」に変わる年頃になったら、
そして彼女ができたら、からかってやるつもりだった。
弟の部屋にのこのこ現れて、バカやって二人の邪魔をする。
「ふざけんなよ兄貴ぃ!」なんて言われたらとっくみ合いの喧嘩をして、
おふくろが止めに入って、二人してどやされる、そんな光景を夢に見てた。

葬式では、おふくろよりも俺の方が激しく泣いた。
友達が心配するくらいに狼狽して、一人で立っていられないくらいに。
タイムマシンがあったら、ほんの一週間前の自分にあって
胸ぐら掴んでやりたいくらいに後悔した。
もっと優しくしてやればよかった。どんな想いで手紙を書いて、
どんなに緊張して俺に手紙を渡したんだろうに。

俺は弟の代わりにおふくろを大事にしている。
この人こそが俺のおふくろだと思ってる。
「俺のおふくろを粗末にすんじゃねえぞ兄貴」
「わかってらぁ!るっせえよヴォケ!!」
弟とのそんなやりとりを、今でも空想しながらおふくろに接してる。
生きていたら、俺の弟は今年の春、大学に入学していたはずだ。
たった一回しか会わなかったが俺には弟がいた。

163 名前:大人の名無しさん 投稿日:02/01/18 16:15 ID:83FjFR72
娘が6歳で死んだ。
ある日突然、風呂に入れている最中意識を失った。
直接の死因は心臓発作なのだが、持病のない子だったので
病院も不審に思ったらしく、俺は警察の事情聴取まで受けた。

別れた女房が「彼氏」同伴でやって来たが、
もはや俺にはその無神経に腹を立てる気力もなく
機械的に葬式をすませた。
初七日も済んで、俺は独りで映画を観にいき、娘が観たがっていた
ゴジラととっとこハム太郎の二本立てを観ることにした。
とっとこぉはしるよハム太郎♪の歌を聴いた瞬間、やっぱり俺は泣いた。
6歳にもなって活舌の悪い娘が、この歌を一生懸命覚えて、
とっとこぉ、はしゆよ、はむたよお♪と歌っていたっけ。

ハム太郎の紙コロジーだってクリスマスに買ってやるつもりだった。
女親のいない家庭だったが、少しでも女の子らしくと、
服を買うときだって、面倒がらずに吟味を重ねた。
学校だって、行きたいところに行かせてやるつもりだったし
成人式には、ちゃんと着物を着せてやるつもりだった。
女房と離婚してから俺は100%子供のために生きることにして、
必死にやってきたのに、この世に神様なんて絶対いないんだと知った。

オヤジとサシで・・・ より

155 名前:呑んべぇさん 投稿日:2001/07/05(木) 21:44
酒板ってあるんだ。はじめまして。

親父が俺がガキの頃からずっと
「お前が二十歳になったら一緒に飲むのが夢や」って
言ってて、子供心にうんうん聞いてたもんだ。
「その日のために練習や」と言って
中二くらいから頻繁に居酒屋に連れてかれてたけど。

今年初めて自分の力で金を稼ぎ、
その金で親父に生まれて初めて酒を奢った。
あんまり顔には出さなかったけどやっぱり喜んでたと思う。
頭悪い親父だけどあんたの事は結構好きだよ。

いつか腕相撲あんたに勝ってみせるからな。


167 名前:呑んべぇさん 投稿日:2001/07/06(金) 16:58
大学4年の6月、2年ぶりに帰省したときはじめて親父と酒を飲んだ。
十代の頃、親父嫌いで随分とわだかまりがあったが、離れて暮らしてたのと年月のせいか思いもよらず楽しい酒だった。
そして東京へ戻った1週間後の夜中、親父が倒れたと連絡があった。
朝一番の飛行機でかえったが、親父はすでに重体でそのまま意識を取り戻さずにしんでしまった。
そして今日、7月6日は親父の命日だったりする。
供養代わりに書き込みさせてもらいました。
あれから7年、この日だけはささいな事でもいまだに泣いてしまう。


172 名前:呑んべぇさん 投稿日:2001/07/07(土) 11:02
19の時、彼との結婚を大反対されて、駆け落ち同然で家を出ました。
孫の顔も見せない音信不通のまま5年がたち、今年の春先に母から父が死んだと連絡が。
5年ぶりの父はすでに小さな箱の中でした。
親不孝したなぁ、と思っている所に、母がワインを持って来ました。
「これ、お父さんがお前が生まれた時に買ったんだってさ。お父さんの友達が、ワインセラーに預かってたんだって。お前が成人したら一緒に飲むのが夢だったんだって。」
それは、私が生まれた年のワインでした。
父の入った小さな箱と、差し向かいで飲みました。気がつくと私は
「ごめんね、ごめんね」
と、繰り返しながら号泣していました。

今もこれ書きながら、涙が止まりません。
ごめんね、お父さん。


忘れられないSEX より

104 名前: 奥さん、名無しです 投稿日: 2000/09/20(水) 20:01

学生の時の彼女と別れた日の事はたまに思い出す。卒業式の後の日曜日の事。

元々彼女に告白されて始まった付き合いだったので、いつも自分の方が精神的に
優位に立っていて良いんだという勘違いが、当時の俺にあった。また、以前に
経験した我儘な女性との付き合い方に疲れていた事もあり、俺に対して奉仕的な
までに優しく接してくれる彼女に甘え、時にぞんざいに扱ったりしてた。彼女が
電話をくれても面倒ですぐ切ったり、友人達の前ではわざと冷たい態度をしたり、
セックスで無理な行為を強要したり・・・
彼女が困ったりするのを見て楽しんでた。(いやな性格だ・・)
でも彼女は俺に会うといつも嬉しそうにしてくれたんだ。

長女で一人っ子の彼女は卒業したら実家に戻るという親との約束で東京の学校に
来てた。実家は結構良家で、将来婿養子をもらうのも暗黙の了解らしい。俺も
長男だし、そんな事より就職先の配属先が全国のどこになるかわからない状況
だったので、自然と、別れようという話に。割り切った気分で、配属先にいい女
いるかな〜、なんて考えてた。

いよいよ彼女が仙台の実家へ帰る日になり、上野駅まで見送りに行ったんだけど
その日も食事しながらドライに「何年位したら見合いすんの?」なんて聞いてた。

その時彼女が寂しそうに「きっと、もう会えないね・・」って言ったんだ。

え・・もう、会えないのか?そりゃ会えないよな・・一生?多分・・会え・・
急に頭の中がグルグルしてきて、心臓がバクバク鳴り出した。時計を見ると
出発まであと一時間しか無い!

急に彼女の事が一番大切な事に気付き、どうしても抱きたくなった。全身で
ブルブル震えながら彼女の手を引いて、ホテルに。「今まで冷たくして
ごめんな!」など言いながら、ギリギリの気持ちで抱きあった。その時も彼女は
新幹線に遅れて迷惑な筈なのにいつものように嬉しそうにしてくれた。
本当に、ずっとこのままでいたい、と思った。

結局俺の配属先は名古屋で、二度と会うことはありませんでした。
2年後に彼女から「結婚しました」の葉書をもらいました。
今でも上野に行くとよみがえってくる思い出です。

203 名前: シャドウ 投稿日: 2000/09/27(水) 18:21

もう10年も前の話だけど・・・。
1年の期限付きで海外出張をした。
新しい人間関係が新鮮で、長年つき合ってた彼女への連絡も忘れがち。
仕事場では金髪美女との火の出るようなアバンチュールもあり、竜宮城の浦島太郎状態だった。
何食わぬ顔で帰国したら彼女が「好きな人が出来たから別れて」と言う。
「終わるときはあっさりしたもんだな」と思いながら
さめた気持ちで砂をかむような最後のセックスをした。
その後俺は地方支社の管理職として栄転し、彼女からは時々近況を知らせる手紙が来た。
「もう別れたんだから連絡するな!」と電話し、彼女は「ゴメン」と誤った。
やがて彼女から地元の資産家へ嫁いだ事を知らせる葉書が届いたが、
「カネにころんだ汚い女だ」と軽蔑しただけだった。
それから1年、引っ越しの荷物整理で彼女からの手紙を読み直し、
便せんに涙の後が沢山付いていることに初めて気づいた。
共通の知人に「何考えてんだろうな」と笑いながら話したら、
「おまえの海外出張中、あの子の父親に末期癌がみつかり、医療費で借金がかさんだ。
親の面倒を見るために、転勤族のおまえとは結婚できなかったんだよ」と聞かされた。
その話を裏付けるように、彼女の父親が死亡した。
俺は手紙を抱きしめて泣いた。




     

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