【廃車】思い出の列車・路線を語ろう【廃線】 より
- 14 名前:名無し野電車区 投稿日:02/07/27 02:03 ID:vnLqcmI8
- 久々に良スレと出会った感じがする。
厨房1年の夏休みに行った日中線を思い出したよ。
親父がもうSLなんかに乗れることもないだろうって、
俺と隣の家の子を連れていってくれたんだけど、
親父の方が興奮していたことを昨日のように覚えてるよ
1日朝と夕方にわずか3往復しか走らない、超赤字ローカル線。
日中走らぬ日中線などと皮肉言われてたけど、夏休みなんかだとヲタが多数出没。
それもC11に旧型客車が2〜3両なんだけど、
撮り鉄、乗り鉄の他に当時流行っていたナマロクの録音マニアで満員だった。
まあ、今で言う祭り状態だったんだけど
終点の熱塩でC11が機回り線で付け替えする時なんか、歓声上げてるヤシもいたな。
俺はというと、ドアが開いたまま走る客車に驚いていたのと
SLの煙って意外と臭うんだなあということを知ったよ。
去年、その親父が亡くなったんだけど
タマタマ持ち物を整理してたら、この時の写真が出てきた。
俺の子供(長女8歳と長男6歳)に写真を見せたら、
結構興味を示したので、SL列車に連れて行ってやろうと思う。
あの日の親父のように・・・
- 42 名前:名無し野電車区 投稿日:02/07/30 23:29 ID:???
- 1987年2月
俺は、京都駅上り新幹線ホームに立っていた。
向かいには当時遠距離恋愛をしていた彼女がいた。
しかし、彼女との間には2月の寒さより冷たい空気が流れてた。
その数時間前に彼女から他につきあってる男の存在を知らされた。
相手は地元在住のエリート銀行マン。いわゆる二股というやつだ。
三流大学出で二流企業に勤める遠恋のサラリーマンが勝てるわけがない。
そう思うしかないと考えていた。でも、何もしないで逃げることだけはしたくなかった。
冷たい空気の中、俺が乗るひかりの入線案内が流れた。
ああ、彼女とこうしていられるのもあと数分で終わるのか…
列車がホームに到着した。そして、発車のベルが鳴る。
その時、俺は思いもしない行動に出た。
彼女の細い腕をつかみ俺に引き寄せた。それとほぼ同時にドアが閉る。
次の瞬間彼女を見て驚いた。
当然怒ってるものかと思ったが、彼女は微笑みを浮かべていた。
そして、3時間半後…俺のマンションのドアをふたりで開けていた。
翌日、彼女の着替を買いに近所のデパートに出掛けた。
その間の俺はジュエリーの売場で安い指環を買った。
それを渡した時に彼女はこうつぶやいた。
「これ、左手の薬指にハメてもいいかしら?」
あれから、15年。
国鉄はJRになり、0系新幹線も東海道から姿を消したが、
あの時の指環は今も彼女の左手の薬指で輝いてる。
俺の目の前で微笑みを浮かべながら…
- 70 名前:名無し野電車区 投稿日:02/08/06 02:58 ID:Ik0+fiU+
- 漏れ、生まれは大阪だけど東京で就職。
入社2年で福岡転勤になってしまったんだけど、その頃の話。
「母さんが、危篤だ。今回はダメかもしれない」
そんな父からの電話を受け取ったのは一昨年の秋の事だった。
春先に母が入院。医者からもって3ヶ月の末期癌だと知らされた。
だから、この頃の漏れは常に福岡-伊丹の航空券を持っていた。
何回か見舞にもいった、でも不思議と新幹線とは考えつかなかった。
父の電話を受けて上司に早退の許可を得て、漏れは福岡空港に向った。
しかし、その日は日本シリーズと何かの学会の関係で殆どの便で空席待ち。
唯一、2時間後に飛ぶ関空便は空席があったものの行先は池田。
伊丹でなければ遠過ぎる。
そこで初めて新幹線を使うことを思い出した。
タクシーを飛ばして博多駅に向う。
ラッキーなことに15分後に出発するのぞみに乗ることが出来た。
新大阪に着くまでの3時間弱。
これほどまで人生で長く感じることはなかった。
しかし、それでも500系のぞみは何事もないように走っていく。
定刻に新大阪着。漏れは病院にまたタクシーを飛ばした。
そこで目にしたのは、とっても小さくなった母だった。
「母さん、俺だ。わかるかい?」
声をかけて手を握った。母は弱いながらも漏れの手を握り返した。
それが、最期だった。15分後、黄泉の国に母は旅だっていった。
今でも、あの時のぞみに乗らなかったらと漏れは思う。
ホントにあれが最後の望みだったのだから・・・。
今度の盆には、新幹線に乗って母の墓参りにと思ってる。
自分の人生にのぞみをかけた人を連れて。
暮には人の親になるという報告を兼ねてね。
- 176 名前:名無し野電車区 投稿日:02/08/16 01:55 ID:???
- その人は…漏れとは2時間離れた街に住んでいた。
運命の赤い糸というものがあるなら、結ばれると信じていたかった。
自分のすべてを犠牲にしてもいいと思う人だった。
そう思いながら、何度新幹線に乗っただろうか。
その人が「人妻」というということもわかっていながら…。
正直、ひょんなことで出会った彼女と恋に落ちてしまった。
気がつけば、月に一度は新幹線に乗ることが日常と化していた。
不倫とはわかっていても止めることはできなかった。
いや、むしろわかればわかるほど燃えて止められない状況だった。
そんな状況が二年ほど続いたある日、彼女からこんなひとことが…
「もう終わりにしましょう」
聞けば、夫に漏れとの不倫がバレてしまったという。
漏れは正直救われたと思った。
罪の意識はあったが、その人を好きな気持ちには勝てなかったから。
好きな気持ちは捨てきれなかったけど、漏れはその人の言葉に頷いた。
そして、泣いた。泣いて、泣いて、忘れるまで泣いた。
もう涙も枯れ果てた時に、もうこんな気持ちで新幹線に乗ることもないと気がついた。
あれから、どれくらいの月日が流れたろうか?
漏れの携帯が鳴った。そして見覚えのある番号がディスプレイされた。
「今、玄関の前にいるの…開・け・て!」
封印を解くように玄関のドアを開ける。
そこには、ボストンバッグひとつのその人がいた。
「ゴメンね。ダンナとわかれちゃったの…」
もう、言葉は何もいらなかった。また、漏れは黙って頷いた。
それから暫くたったある土曜日。
新幹線に乗ってる漏れとその人の姿が…。
もう、昔みたいな罪悪感はなかった。
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