PickUp #178  2003.01.14   <- Prev  Home   Next ->


No.178 思い出の一本 (   )y−o O O より

86 名前:名無しは20歳になってから 投稿日:02/12/24 14:36
若者は夢を追いかける。また夢を持てるというのは若者の特権だ!などと言われることがある。
確かにその通りだ。私もそんな夢を追いかけた元若者である。

高校を出て、特別な目的ももたずに上京。親の反対を押し切っての結果である。
結局東京には2年くらいしかいなかっただろうか。なんとも意志の弱い人間だと振り返って思いますよ。
とりあえずお金が無いと始まらないということで、バイトを掛け持ちしてひたすら働く日々。
家に帰ってから部屋の前で外を眺めながらボケーっと煙草(エコー)を吸うのが一番の楽しみだった。
友達は出来なかったのか?そういう疑問がわくでしょう。
バイト先では会話をするくらいでプライベートでの付き合いは無かった。
休み暇を惜しんで掛け持ちバイトしていたため暇が無かったのと、お金をあまり使えなかったからである。

ある日、いつも通り部屋の前で煙草を吸っていたら、2,3口吸ったところで煙草を落としてしまった。
一本あたり数円の物ではあるが私には貴重な物であった。価値的なものもそうであるが、
私の気分をやわらげてくれる唯一のアイテムであったからだ。
毎日の楽しみだから買ってこようと考えたその時、隣の部屋の住人で一つ上の方が、
「これでよかったら吸うか?」とピースを差し出してくれました。
エコーを吸っていた私にとって、なんか上品な香りのする物だというのが今でも印象に残っている。

その後、彼とはいいお付き合いをさせていただいた。部屋が隣ということもあり気軽に相談も出来る
お兄さんであった。2年経ち実家に戻った後でも手紙を通じ彼と交流していた。
地元で働き、落ち着いてきた私はたまに東京にいっては彼に合う。

そう、あのピースを買って・・・

53 名前:長文スマソ 投稿日:02/12/06 03:07
学生時代。今から数年前の11月。大学4年の秋。ゼミで一人の女の子と仲良くなった。
俺は惚れた。卒業を間近に控えながら、内定はゼロ。でもどうでも良かった。いまだ
かつて、こんなに人を好きになったことはなかった。その子には、3年間続いている
彼氏がいた。遠距離恋愛だった。しかし俺には関係なかった。俺は、何度もその子に
気持ちを伝えた。彼女は、以前から彼氏との遠距離恋愛に限界を感じていたこともあ
り、俺へ気持ちが傾き始めていた。

彼女はタバコが嫌いだった。だから俺はなんの躊躇もなく禁煙した。マルボロライト。
やめれる自信はあったし、実際、禁煙は苦じゃなかった。親友のSは俺の禁煙を見て
「ほな、俺もお前と一緒にタバコやめるわ。前からやめたかってん。ええ機会や」と
笑いながらタバコとライターを捨てた。

12月のある日、俺は彼女に「答えがほしいねん」と言った。彼女は「T君(俺)と
付き合うかどうか、まだ迷ってる。でも、彼氏とは別れてくる。その後に答えを伝え
るから待ってて」と言い残し、遠く離れた彼氏に会いに行った。俺はじりじりしなが
ら、待った。数日後、彼女は戻ってきた。俺の部屋に来て、とりとめのない話をした。
そんな話、頭には入らなかった。俺は「答え」だけが気になっていた。でも、俺は聞
けなかった。数十分後、彼女から切り出した。「別れてないねん。だからT君とも付
き合えへん。ごめん」。彼女は本当に別れるつもりで彼死に会いに行った。でも、実
際に会ってしまったことによって、情が湧いてきてしまい、別れを切り出せなかった。
そして帰ってきた。

それから数日、彼女と電話やメールをした。最初は「このままでもええかな」と感じ
ていた。でも、耐えられなかった。もう、限界だった。彼女と話をすればするほど、
気持ちが高ぶった。壊れそうだった。そして彼女も、無理をして俺と話してくれてい
るのがよくわかった。
 
ある夜、彼女と携帯で話しながら、俺は決断した。彼女に言った。「この電話で、最
後にする。メールももうしいひん。履歴も、メモリーも全部消すわ」。あえて、冷た
い口調で言い放った。彼女はただ一言「わかった」と言った。全てを悟ったように、
それまでの甘い話し振りが一転、向こうも冷たい口調だった。俺は、「じゃあ」と言
って携帯を切ろうとした。いつもなら右手の親指で簡単に押せるはずのOFFが押せ
なかった。左手を無理やり右手に添え、ようやく切った。携帯を切るのにこれだけ意
志の力が必要だったのは初めてだった。

携帯を切ってしばらく、何も考えられなかった。そして涙があふれてきた。止まらな
かった。女に振られたことは何度もあったが、泣いたのは初めてだった。10分、いや
もっと過ぎただろうか。涙が少し乾いた頃、ふと「タバコ吸いたい」と思った。

禁煙を誓い合っていたSに電話した。Sは俺と彼女のことを知っていた。だから俺が
「何にも聞かんと、タバコ買うて来てくれへんか。頼むわ」と言うと全て事情を察し
たようだった。Sは「わかった」それだけ言って電話を切った。

しばらくしてSが来た。無言でタバコを差し出した。俺も何も言わずマルボロライト
を受け取った。禁煙してたかだか2ヶ月も経ってないのに、タールの匂いがすごく懐
かしかった。火をつけ、深く吸った。深く深く吸った。息を吐いた。部屋中に、煙が
たちこめた。俺は心の中で、「あぁ、禁煙の誓い、やぶってもうたなぁ。Sの勝ちや
なぁ」と苦笑いしていた。ちょっと自己嫌悪に陥った。その様子を何も言わず見てい
たSが、「俺も吸おっかなぁ」。普段クールなSに似合わないくらい、おどけて言っ
た。そして、Sもタバコに火を付けた。Sも俺と同時に禁煙を破った。「あ、俺もタ
バコやめれんかったわ。おあいこやな」。

俺はまた、涙が止まらなくなった。Sに見せまいと、顔を壁に向けてこらえたが、泣
けてしょうがなかった。必死に平静を装ってタバコを吸い続けた。

あの夜、叶わぬ恋の辛さを知った。親友のありがたさを知った。そしてあの一本のタ
バコの味は一生忘れられなくなった。

64 名前:名無しは20歳になってから 投稿日:02/12/08 01:13
今年の夏の初め。
新興住宅地の外れの田んぼ道でみんなで花火しながら酒飲んでたまってた。
夜も更け星が凄く綺麗に見えていた。
俺は連れのセブンスターを一本貰って初めてふかしてみた。
俺には重く、平然と吸う連れが少し大人びて見えた。

それ以来、煙草を吸うのが習慣になった。
セッタは何故か吸う気にならずキャスターが馴染んだ。
そして今、俺は禁煙パイポを咥えながらパソコンに向かっている。
来年の夏休みはセッタの封印を解こうと思う。

65 名前:バイク海苔 ◆1A0kaMcI4I 投稿日:02/12/08 04:58
  _、_
( ,_ゝ` )y━・~~~    思い出のカートン話
        トラックの運転手さんがね家に招待してくれて、そこのお婆ちゃんが親切な方で
        俺の事孫みたいに可愛がってくれて、色々話をしていたらおば−ちゃんがキセルで
        小粋を吸い始めたので、お婆ちゃん渋いと誉めたらアンタも良い煙草吸っているじゃないと
        誉められ、中々売ってないんですよ〜と愚痴ったら。車で10分も行ったら有るよと言われ
        そこまで行く気力は無かったが、参考程度に聞いといた。                 
          

66 名前:バイク海苔 ◆1A0kaMcI4I 投稿日:02/12/08 05:08
  _、_
( ,_ゝ` )y━・~~~    続き。 
         疲れていたので、夜8時にご飯を頂いて寝ますと告げたら運転手さんがもう一仕事有るから
         朝方には帰ってくると言われOKと返事をして俺はお婆ちゃんの隣の部屋で寝た
         疲れていたのですぐ良い感じに夢からオファーが来た、その時玄関で物音がしたので
         気になって見てみると、お婆ちゃんが一寸散歩行って来ると言い放ち出て行った
         婆さんボケてんなと思い、気にせず寝た。        

67 名前:バイク海苔 ◆1A0kaMcI4I 投稿日:02/12/08 05:31
  _、_
( ,_ゝ` )y━・~~~  続き  
        次の日、朝起きると味噌汁のいい香りがしてご飯ですと起こされる
         婆さんと一緒に二人っきりで朝ご飯、NHKのニュースを見つつ婆さんの若い時の話を聞いてると
        トラックのオジサンが帰ってきた、帰って来ると急いで用意しろ出るぞと言われる
        急いで荷物をまとめているとお婆ちゃんがおにぎりと大きな袋をくれた
        こんな喰えねーよと思いつつ、ありがとうと受け取ると体は大事にしなよ、と言われた。
       トラックで高速に乗っている時腹が減ってきてオニギリ食べようと大きな袋を開けると
       オニギリとアメスピのカートンガ入っていた、意味が分からず?アレ?と考えたら
             昨日夜散歩じゃなくてコレを買って来てくれたんだ。
       大きな袋に大きな涙がこぼれた、一日しかいなかった俺にこんな事しなくても良いのに
                 アメスピのカートン見て泣いた       

77 名前:遙皇(仮称) ◆HEHARUKAoo 投稿日:02/12/13 03:15
では私も一服。

そう、あれは10年前。
バイトが終わって50ccのオフロードバイクでアパートに帰る途中で
白いセリカXXとすれ違った。仲間の後見人役ともいえるNさんの白いXX。
アパートに帰るともう宴会が始まってた。
「今Nさん来てただろ?」
「ほんのちょっとだけな。飲まないで帰る、ってさ」
「へー。珍しいな」
その後そのまま宴会へ飲み込まれ、気がつくと自分の部屋で寝てた。

目が覚めた原因は隣の部屋(住んでるのは一緒に飲んだ仲間のT)に
かかって来た電話の音。
しばらくするとTが血相を変えて部屋に駆け込んできた。
「おい!おい!Nさん事故って死んだって!」
「なにー!」
片側二車線の国道で、工事中の高速道路の橋脚に激突、横転。
運転席から投げ出され20m以上吹っ飛んだらしい。
レッカー屋で見たXXは屋根が陥没してた。

事故現場に行ってみるとかれこれ10人以上集まってた。
Nさんの人望の篤さが身にしみて判る。
そこで、Tが一箱のピースを取り出して一本づつ皆に配った。
「これはNさんの車にあった煙草だ。封が開いてた。
Nさんが死ぬ直前まで吸ってたものだ」

皆で泣きながら吸った。

あれ以来シートベルトは欠かさない。

79 名前:名無しは20歳になってから 投稿日:02/12/13 20:29
女に振られた友人が、途方にくれた顔で訪ねてきた。
時刻は夕方。手っ取り早くカップ麺で小腹を満たし、そいつの泣き言に耳を貸してやった。
俺はモテナイ君なので、正直振られた男の気持ちは判らない。悪いと思いながら適当に相づち
を打っているうちに、気がついたらすっかり暗くなってしまった。
そろそろ灯りをと思いながら、手探りで煙草と灰皿を取り寄せる。一本咥えて火を点けると、
ライターの火がヤツの泣き顔を照らし出した。

結局、灯りを点けた時には11時を廻っていた。蛍光灯の下、友人は冗談を言いながら笑っ
て帰っていったのだが…
もしもあのとき煙草に火を点けていなかったら、それでもヤツは笑えたのだろうか?
そんなことを、今でもぼんやり考えてしまう。

91 名前:名無しは20歳になってから 投稿日:02/12/26 23:18
俺が彼女と別れて数日後・・・
友達と歩いていたら別の男と一緒にいた彼女を発見。
俺がどうしようもない気持ちに襲われているとき、
友達が「吸えよ・・・」とマルボロのミディアムをくれました

そしてその日、その彼女から
「なんでタバコなんて吸うんよ!私との約束忘れたん?
 吸わないって約束したやんか!」
とメールがきた。彼女は涙を流し始めた。
それがきっかけでメールをするようになり、いろいろ話をして
相手の事情を聞き、状況を理解して俺達はよりを戻しました

あの時友達が一緒にいなかったら、あのときのタバコがなかったら・・・
今のこの幸せはないでしょう。

97 名前:名無しは20歳になってから 投稿日:02/12/27 15:46
高校のとき、友人が死んだ。骨肉腫だった。
いわゆる優等生ってヤツで、学業優秀、サッカー部のエース。
死んだ理由は、サッカーの大会に出場する為に痛みを隠して練習していたせいで、
発見と治療が手遅れになったからだ。
バカな遊びには付き合ってくれなかったが、決して仲間を見捨てないヤツだった。
葬式が終わり、出棺を見送り、仲間達と式場を出た。
ラーメン屋で飯を食い、溜まり場で時間を潰した。なんとなく、一人になりたくなかった。
日が沈む頃になって、誰かが「もう墓に納まった頃だな」と言い出した。
だからなんとなく、俺達はヤツの墓へ行ってみたんだ。

小さな墓だった。卒塔婆って物だと後日知った。それには達筆で、長ったらしい戒名
が書いてあった。だが、そんなもんはヤツの名前じゃない。
ヤツがいないって実感が、そこで初めて沸いてきた。
一人、学生服のポケットから煙草を取り出し、線香代わりに火をつけて卒塔婆の前に
挿した。その頃の俺は煙草を知らなかったが、一本貰って火を点けた。
思いっきり咽て涙がでたが、それを拭く気にはなれなかった。他のヤツもそれぞれ火
をつけ、卒塔婆の前に4本の煙草が立った。

いつも五人でつるんでたのに、立った煙草は4本だった。

誰かが「なあ」と言った。誰かが「おう」と言った。
5本に増えた煙草をしばらく眺めて、俺達は墓場を後にした。

98 名前:名無しは20歳になってから 投稿日:02/12/29 10:53
十代最後の日、何となく落ち着かなくて外に出た。
ちょっと寒かったけど、満天の星空を見られたからまあ満足だ。
無意識に一本取り出してから、ちょっと遊び心が湧いてきた。

近くの公園のベンチに座って、俺は煙草に火を付けた。
じっくりと、燻すように肺に煙を送り込んでから、白い息を吐き出す。
いつもの倍以上の時間を掛けてじっくりと煙草を吸った。

半分くらい灰になった頃、アラーム音が聞こえた。
俺は二十歳になったわけだ。
何となく嬉しくなって、公園の周りを駆け回った。


ガキの頃の思い出です。
他の皆さんのように感動はしないけど、これが俺にとっての思い出の一本です。




     

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