PickUp #289  2004.08.25   <- Prev  Home   Next ->


No.289 ――昔、ぼくが住んでいた家―― より

134 :大人になった名無しさん :04/02/15 22:12
いろいろな事で「もう、疲れた…」と思ってた仕事帰りに
ふと、昔住んでた家を見に行こうと思った。
学校に通ってた頃の帰り道をゆっくりと歩いてみた。
変わってしまった景色に「ああ、やっぱりあの頃はもうないんだな」って思ったけど
家の周りだけは、まったく変わっていなかった。なにもかもがあの時のままで。
家の窓から見えてた夏みかんの木もそのままあった。
皆と遊んだ路地も靴隠しの時に絶好の隠し場所だったアパートも
虹を見るため皆して駆け上った階段も全部全部残ってた。
涙でた。頑張らなきゃって思えた。あの家にいた時に抱いてた夢を叶えておいて
なに疲れたとか言ってんだって思って…今も頑張れてる。残っててくれてありがとう…

141 :大人になった名無しさん :04/02/16 22:24
母子家庭で、普段は祖父の家で預かってもらっていた。
ちょっと薄暗いけど、本がいっぱいあって、勉強を見たりかまってくれた祖父がいたあったかい部屋。
祖父の死後、祖母が伯父一家と暮らすために、家は取り壊されて、二世代住宅に。

今年の年始、従兄弟たちの相手をしながら、祖父の部屋の会った辺りに行った。
もう、あのあったかい部屋はないんだなと思うと泣けてきた。

142 :大人になった名無しさん :04/02/17 09:47
俺が生まれたときから小学5年の頃まで住んでた家は、
少し長い袋小路の両脇に立ち並んだ家々の中のひとつだった。
俺の家の前の道を通る人は皆その近辺の家に用がある人、というか
近所の住民ばかりで、よそ者はあまり通らない場所だったので、
その小路に入ると、何とも言えない安心感を感じたなぁ。

夏の暑い日に近所の友達と鬼ごっこやらをやってると、近くの老夫婦が
俺たちにキンキンに冷えたトマトジュース(たぶん自家製)を振舞ったり、
せんべいやカミナリおこし等の和風のお菓子を配ったりしてた。
今思えばその夫婦の息子さんだったのだろう、30歳ぐらいのおじさんも時々顔を出して
子供らのプロレスごっこの相手をしてくれた。

俺が住んでた家は2戸建て住宅で、隣のうちからは薄い壁を隔てて
赤ちゃんの泣き声が良く聞こえた気がする。
それと同じように、俺のお母さんが俺を怒鳴った声も、向こうには丸聞こえだったんだろうな。
柱には俺と妹が幼児の頃にペンで書いた落書きが…。家を明け渡す時に消した記憶は無いから、
今もそのまま残ってるんだろうか。新しい住人に見られたと思うと、ちょっと気恥ずかしい。
その後、その家には母子家庭が入ってきたそうだが、彼らはあの家で
どんな思い出を作っているんだろうか。

145 :大人になった名無しさん :04/02/19 22:33
>>50
のリンク先、見ました。実家が写ってました。

田んぼの真ん中の通学路。
40分、延々と歩いた。退屈だと思ったことは一度もなかった。

仲良しだった友達の家。
お父さんが事業に失敗して、一家は離散したと聞いた。

ピアノの先生の家。
途中にいじめっ子の家があるので、まわり道ししてた。
雨の日に転んで、楽譜が泥だらけになってしまってべそかいた。

私の家。小さい小さい家。
父が、砂場と花壇を作ってくれた。

その家から引っ越す時、「今度は広い家に住める!」とはしゃいでた。
こんな貧乏くさい家はもういや!と。

でも、住宅購入を考えている今、思い浮かべるのはまずあの家。
たったふた間の家に4人が押し合いへし合いしてた、あの家。

147 :大人になった名無しさん :04/02/20 11:27
都心のど真ん中、高いビルの間に申し分けなさそうに建っていた家。
せまくて、いつもビルの陰。
住人は少なくて、学校は1学年1クラス。
余った教室の方が生徒のいるクラスよりも多かった。
治安も悪くて、毎日パトカーが何時間かに一回通って、
月に一度はどこかでヤクザの小競り合いがあったりした。

時期はちょうどバブルの真っ最中。僕らは地上げにあった。
家のあるところに新しいビルが建つ計画が立って、僕らは出なければならなくなった。

引っ越してから、何度か家を見に行った。
足場の中でだんだん形を失っていく家。
ありがとう、さようならって何度も心の中で言った。

何年か後、バブルがはじけて結局ビルは建たなかった。
あれからまた人がいなくなって、小学校は廃校になった。
だだっぴろい駐車場のままでも、僕には家のあった場所がはっきりわかる。
解体中、こっそり貰ってきた壁の一部は、今でも宝物だ。

150 :sage :04/02/23 00:52
中学2年まで住んでいた一軒家。
昔風の、平屋建ての家で、建ててから大分時間が経っていたから、
隙間風もすごかったけど、広くて、小さな庭には梅や松の木や、
たくさんの植物が植わっていて、とても好きな家だった。
引っ越しのきっかけは、大家さんとの家賃のトラブル。
二重にお金をとられて、もうこれ以上住むのもしんどいと親は思ったのかもしれない。
引っ越しした後すぐに、梅も松の木も切り、家も壊してしまい、駐車場にしたと聞いた。

高校2年のとき、色々と悩んでいた頃、親に申し訳ないことをしてしまって家に帰ることができなくて、
雪が降る中、なぜかその家のあった所へ行っていた。
その時はそこしか行くことができなかった。

やっぱり家はなかった。あの木もなく、敷地には砂利が敷かれ、車が数台とまっていた。
でも唯一残っていたものがあった。隣の敷地とを分けていたブロック塀。
ちっちゃい頃よじ登ってよく遊んでいた塀だけが残っていた。
しかも、夏に家族で花火をしたとき、花火で塀に書いた苗字が残っていた。
とにかく泣いた。泣きながら帰った。
あそこに行ったのは、いやな事を忘れて小さい頃に戻りたかったからかもしれないって今は思う。

今でも夢にみるのは、今の家でなく、もう存在しないあの古い家。

156 :大人になった名無しさん :04/02/25 00:10
私が幼稚園を卒園するまで住んでいたマンションはきったなくて周りは工場
ばっかで空気も汚れてた。
ゴミの日のゴミ捨て場は異常に匂って、そこに捨てられてた人形の目が怖かったのを
今でも覚えてる。
それでも記憶に残ってるのは良い思い出ばかり。
よくお父さんとバイクやチャリンコに乗せて公園まで行ってた。
お菓子欲しさに紙芝居のおじさんを追っかけて、夕方のサイレンが鳴って慌てて
家に走り帰った。
私の生まれた総合病院にママンが入院して、手術の立会いに行った時、ふと
バスから景色を眺めていたら懐かしさのあまり涙が出て来た。
両親も健在だし幸せなのは何一つ変わっていないけど、あの頃の日常はもう帰って来ないと
思ったら妙に悲しくなった。
競争しながら家に一緒に帰ったママン。今は車椅子で走る事も出来ないけど、
心は病まずあの頃と同じくらい元気。
孫の顔見るまで長生きしてね。

170 :大人になった名無しさん :04/03/31 00:00
私が住んでた家は、木造の平屋だった。
友人には大きな家の子がたくさんいて、自分だけボロ家なのが恥ずかしかった。
風呂もない、トイレはポットン・・・。
でも今のようなコンクリートジャングルより味があったな。
隣の市に引っ越してから何度か見に行ったけど、
昔あったドブ川が埋め立てられ、田んぼが信号付きの道路に変ってた。
あの田んぼにはザリガニが多くいて、友人や兄や母や祖母と捕りに行ったのに。
路地を探検するのが大好きで、兄と路地の地図まで作成した。
大人になって隣の市に引っ越したけど、兄は「ここが良いから」と元の家に残った。
数年後、取り壊される事になり、その頃は未練はなかったのに
今になって色んなことが懐かしく思い出される。
今、私が一人暮らししているこの公団と、あの家の間取りはほぼ同じ。
でも楽しく過ごした家族はここにはいない。
あの貧しかった時代に戻りたいとは思わないが(今も貧しいが)、
でも、もう一度家族と暮らしてみたい。
母が待つ家に帰りたい。仕事を終えた父に「お帰り」と言ってあげたい。

192 :大人になった名無しさん :04/06/06 00:47
去年、4年付き合った彼女と結婚した。
今年のゴールデンウィーク、どうしても見せたい場所があるからと
帰省ついでに大昔住んでいたアパートに連れて行った。俺が産まれ、育った場所。
もうすぐ着く頃に、アパートの屋根が見えた。
まわりに高い建物なんか無いから、すぐにそれだと気付いた。
看板こそ以前よりも新しいものに変わっていたけど名前もそのまま、
だけど俺と家族が住んでいた部屋のあった1階は、いつのまにか駐車場に変わり
そこに俺の思い出は無かった。
「ここが見せたかった場所?」とカミさんが聞いた。
「そうだよ、俺が産まれて育ったのがこの場所。アパート自体はあっても
部屋が無くなってる・・・思い出が無くなっちゃった感じで寂しいな」
そしたらカミさんが微笑んで「思い出が無くなったってのは違うでしょ?」と。
「時間が経って部屋は無くなったかもしれないけど、心の中の大切な思い出が
無くなってないから、ここに来たんだよね?
大切な思い出だから、連れてきてくれたんだよね?」
そう言われて涙が出た。
なんとなく、だけど、この人と結婚してここに一緒に来れて良かったと思った。




     

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