No.370 ――昔、ぼくが住んでいた家―― より
- 207 :大人になった名無しさん :04/08/26 03:14
- 16歳の冬、僕はこの家に引っ越してきた。
僕の部屋の窓からは前住んでいた団地が見える。そんなに近い思い出の家。
産まれた時からずっと暮らした団地は本当に小さかった。
キッチンと6畳の部屋が1部屋に3畳の部屋が1部屋。廊下も無く襖だけで区切られていた。
よくそんな家で家族4人生活していたものだと感心してしまう。
そんな狭い家の中は、常に家族の笑い声が響いていた。
あんな小さな家だったからこそ家族仲良く暮らせたのかな。
引っ越して5年。前の家の付近は引っ越してから一度も行っていなかった。
近いから特別昔を懐古することもなかったし、行く機会も無かった。
そして今年の成人式の日の夜。
当時同じ団地に住んでいた幼馴染と一緒に団地に行く事になった。
懐かしい話に盛り上がる僕達を待っていたのは変わり果てた団地の姿だった。
横の道には放置自動車の列。1Fのテナントの店は「貸し店舗」と書かれたシャッター。
ボロボロになったポストに見覚えのある苗字など無く、代わりに見慣れない文字で綴られた名札。
入居者は全戸数の3割にも満たない。
僕達は言葉を失ってしまった。
懐かしい景色はそこになかった。
家中に響く笑い声は聞こえず、頬を刺す冷たい風の音だけが響いていた。
- 253 :大人になった名無しさん :2005/03/30(水) 19:31:36
- 昔、学校の寮に住んでたんだ。
その建物はめちゃくちゃ古かったな。
兎に角、高度成長期を想わせるような感じだった。
学校卒業してから全然、寮があった街に行く事も無く
そのまま年月が過ぎていった。
つい最近、近辺の街に行く用事があり、
ついでだから寮があった街も行ってみる事にした。
駅前周辺の様子は全然変わっていない。
某ドーナツ店があった所が某牛丼屋に変わっていたくらいだ。
寮があった場所にも行ってみる事にした。
途中、在学中に良く行ったコンビニやゲーセン、スーパーも健在だ。
凄く嬉しかった。
寮があった所に着くまでは。
自分が住んでいた寮はとっくに取り壊され
そこには大きな高級マンションが建てられていた。
自分の居場所がここにはもう無い事を悟った。
他は何も変わっていないのに、凄く悲しかった。
そんだけ。
- 259 :大人になった名無しさん :2005/05/08(日) 18:33:32
- 昔住んでいたアパートは狭くてボロボロで当然お風呂もなくて
友達を呼ぶのが恥ずかしいくらいの家だった。
そんな私達姉妹の心情を察してか、両親(特に貧しかった母)が
無理をして郊外に一戸建てを買った。
「これでお前達がお嫁に行っても帰ってくる家がある。
友達もたくさん呼んだらいいし彼氏ができたら連れておいで」
と母は引越しの日、嬉しそうに行った。
私も20代半ばになり、何度目かの彼氏ができてその彼もうちに遊びに来た。
結婚の話をするようになって昔住んでいたアパートがなぜか急に見たくなり
夜になっていたが一緒に行ってみた。
15年以上も経っていたのにそのアパートはまだあった。そのまま。
私が住んでいた頃は満室だったそのアパートももう人気はほとんどなく
住んでいた202号室もドアが打ち付けられていた。
時間に置いてきぼりにされたようなその空間の周りは大きなマンションが立ち
新しいスーパーやきれいな民家が立ち並んでいた。
一緒に遊んだ友達や学校の先生を思い出して何とも言えない気持ちになった。
それから少しして籍も入れる予定で私はその彼と一緒に住みはじめた。
山の手沿線すぐそばの都内の古めのマンションは彼がもともと住んでいた所。
でも住みはじめたら「私の家」にもなっていた。
それから数年経った。
私達の家になるはずだったこのマンションから私は再来週出て行く。
戻るのは両親が用意してくれた帰る家。
すぐに都心に出られるここに比べたら本当に何もかもが不便な実家。
でもこっちに来たばかりの頃は田んぼしかない実家が恋しかったっけ。
いつ帰ってきてもいいようにといつもきれいに掃除されていた自分の部屋に戻って
多分、私は泣くんだろう。
あのアパートにように
このマンションが「昔私が住んでいた家」になるのはいつなんだろう。
- 212 :210 :04/08/28 01:09
- 3年前の大学時代、付き合ってた彼女。すごく明るくて、笑顔の可愛い人でした。
そんな彼女の住んでたアパートは6畳一間のぼろいアパートでした。
当時同じくらいのボロアパートに住んでいた僕。
いつも彼女の家にいて半同棲状態でした。
二人で買出しいって彼女の作る料理を食べた後
いっつも発泡酒飲みながら、くだらない話や将来の事とか
語ってました。そういえば初めてキスした場所も彼女のアパートでした。
結婚したら、もっと大きな家に住みたいって彼女はよく言ってました。
そんな生活を続けて3年、大学卒業まじかになって
彼女は突然僕の前からいなくなってしまいました。
信号無視の交通事故でした。彼女を失った僕は
大学も辞め、自暴自棄な生活を送っていました。
彼女が死んでから僕は一度も彼女のアパートを訪れませんでした。
けどこのスレを読んで、僕は今日彼女の住んでいたアパートに
行ってみようと思いました。電車で一時間程いくと彼女と暮らしていた
あの街に着き、あの交差点を過ぎると彼女の住んでいたアパートというところまで
来て、僕は足を止めてしまいました。僕は何の為にここにきたのだろう?
何を見に来たのだろうと急に言いようのない不安に襲われ怖くなってしまいました。
勇気をだして彼女のアパートの前に来ると、彼女のアパートはそこに有りました。
しかしアパートを見た瞬間彼女の顔、声、思い出が一斉に僕の頭の中に吹き出してきて
僕は涙が止まりませんでした。
アパートは良く見ると新しい塗装がしてあって、彼女住んでいた部屋には
新しい住民がいるようでした。僕は彼女との時間を思い出すと同時に
この三年間で僕以外の周りの時間が進んでいる事に初めて気がつきました。
すこし新しく見えるアパートを眺めているうちに、なんとなく彼女から
励まされているような気になりました。うまく言えませんが
「私はいないけど、私との思い出はここにあって、
けどあなたの時間は確実に動いているのだから、立ち止まってないないで
しっかり前を向いてね」と彼女が言ってくれた気がしました。
このスレ読んでよかった。本当に感謝します。
瞳へ
僕はまだ瞳を完全に思い出にするには時間がかかりそうだよ。
けど、明日から僕は前を向いて生きていこうとおもう。きっと
瞳がそう思ってくれてると今日感じたから。
少し自分の心に整理がついた気がするよ。明日から少しでも
変われるように頑張ってみるよ。
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