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天国の愛犬愛猫へ より

368 名前:わんにゃん@名無しさん 投稿日:02/04/12 14:09
厨房のころ
嫌なことがあると犬と散歩に行った。
親も教師も大嫌いだった。夢もなくて鬱で死にたかった。
生まれてきた意味なんかないと思った。

万引きして補導されて最悪なムードの我が家で、犬だけが俺に
しっぽをふっていた。
犬ってバカだな。俺が散歩に行かなきゃおまえなんか庭につながれ
っぱなしじゃん、うちの親は犬が嫌いだから。
俺がいらないと言えば、おまえの命なんか保健所で簡単に潰せるんだぜ。
なあ
なのにどうしてそんな俺にしっぽをふるんだ?
俺は親にも犯罪者になるとか、ろくでなしとか言われるぞ。
そんなやつを信じるのかよ。なぁ・・・・・俺は少しはいいやつか?

俺に夢があるなら、早く家を出ておまえを飼える家に住みたい。
広い庭のある家に・・。

俺は高校大学と人づきあいが忙しくなり、その後、実家を離れて
就職したが犬と住める環境はほど遠かった。

そしてあいつを俺を待ったまま、去年息を引き取った。父と母が
寝たきりになったあいつを看病し、最後を看取ってくれた。
俺は両親に感謝する。そして犬の死に目に会えなかったことを生涯、
後悔している。
ありがとうと言うには、言葉がたりない・・・・・・。

429 名前:わんにゃん@名無しさん 投稿日:02/04/28 02:20
仙台に住む私は当時小学4年生だった。
仙台では12月の後半から光のページェントといって街の中のケヤキの木を
ライトアップするという行事があった。それはとてもきれいなものだった。
小学4年生の私はどうしてもそのきれいなケヤキの木が見たかった。
数日前から親と行く約束をしていた。
愛犬の柴犬太郎は最近少し元気が無かった。だから置いて出かけるのは
少し不安だった。病院へ連れて行こうか、という話になったのだけど
彼は朝ご飯をしっかり食べた。なので夕方には安心してでかけた。
「病院なんていいよ。それより早く出かけようよ!」
私は親に強く言った。
太郎が独りで冷たくなるなんて知りもしないではしゃいでいた。

街の中へ向かう電車の中で親が「太郎最近元気ないけどどうしたんだろう」
と、言った。私は聞いていたけどウキウキ気分だったのでなにも答えなかった。
私はキレイにライトアップされたケヤキの木を見て私は嬉しかった。幸せだった。
笑顔で家路についた。

車のライトが見えるとしっぽを振って出てくる太郎が今日は一向に出てこなかった。
私はその時はじめて焦りを感じた。
車から飛び降りた。少し小走りで太郎の小屋へ向かった。
きっと寝ているんだね。私の足音で気付いてきっと飛びついてくる。
早くおいで。「太郎?出ておいでよー」
出てくるわけがなかった。
太郎はひとりぽっちで小屋の中で冷たくなっていたんだから。
足が止まった。動けない。「どうしたの?」後ろから両親の声が聞える。
声が出ない。涙も出ない。現実が受け止められなかった。
おそるおそる太郎の体に手を伸ばした。冷たい。どうして?わからなかった。

母が私の前ではじめて声を上げて泣いた。
父の声が震えていた。顔を見れなかった。泣いていたのかもしれない。
私はぼんやり思っていた。
「病院に連れていってあげれば良かった。」
「どうして自分の我が侭を通したんだろう。」
「もう少し早ければ太郎は・・・・」
助かってたのかもしれないのに。

太郎の死因は解剖しなければわからなかったそうだ。
私達は解剖はしなくていい、きれいなまま送ってあげよう。と決めた。

あれから7年。生きていれば太郎は11歳。
4歳という若さで彼は私達の元を、この世を去ってしまった。
今でも私は自分を責めている。浅はかな自分を責め続けている。
あれから一度もうちでは動物を飼っていない。
私は自分があやまちを繰り返すのが今もずっと怖い。

ごめんね。もっと幸せにしてあげたかった。
私ばっかり幸せなきもちにしてもらってなにもしてあげられなかった。
独りでさみしい思いをさせてごめんね。寒かったでしょ?
もうすぐそっちに行くからね。

あの子のしっぽを振る姿が忘れられなくて命日が近づくと胸が苦しい。

636 名前:わんにゃん@名無しさん 投稿日:02/05/19 13:41 ID:JHIsL3On
昨日、念願の車を購入した。その足で実家に帰って両親に車をお披露目。
両親は喜んでくれたが、なにか釈然としない気持ちが高ぶっている。

そして思い出す。
オレが7歳の頃にその犬はやってきた。名前はロッキーという。
真っ白いフワフワの毛。垂れた耳と目が人なつこさを表していた。
それからは毎日が一緒だった。オレが母親に怒られると、ロッキーのいる、
玄関にゴハンを持っていって一緒に食べる。悔しくてオレが泣き出すと
不安そうな顔をしながらも、あふれる大粒の涙をペロペロ舐めてくれた。

オレがいうのもなんだが、頭の良い犬だった。知っている人には絶対吠えないし、
知らないセールスの人が勝手に家に入ってくると必ず吠えた。
オレは頭が悪かったが、なんだか出来のいい弟をもった気分だったよ。

車が好きな犬だった。毎年夏には一緒にキャンプへ行った。窓ガラスから
ずっと顔を出していた。高速道路で顔が変形するくらいに風に立ち向かっていた
姿に家族全員が笑った。すごく幸せで楽しかった。

637 名前:わんにゃん@名無しさん 投稿日:02/05/19 13:42 ID:JHIsL3On
それから16年が過ぎたとき、その日はやってきた。オレが社会人になって
ようやく会社にも慣れてきたころだった。ロッキーに死期が近いことも知っていた。
体中にガンが転移して、毎日苦しそうな声を上げていた。お医者さんも
手の施しようがなかった。十分長生きしてるけど、それでもやりきれない。
ある日、母親から会社にいるオレに電話がかかってきた。「苦しそうにしていて
耐えられない。これから安楽死させようと思う。おまえの了解が欲しい」と。

ロッキーの鳴き声が頭の中で響き出す。その頃になると、夜中でも朝でも泣いていた。
泣き出すと頭を撫でにいった。すると落ち着いてまた眠り出す。だが、それも
限界だった。オレは母親に「いいよ。楽にさせてあげて」と言って、電話を切り、
会社で泣いた。泣くのが落ち着いた頃、また母親から電話があった。

「お医者さんのところに連れていくまえに、体を洗ってあげようと思って、
洗ってあげていたら気持ちよさそうにしてたのよ。石鹸を手に取ろうと
目を離して次に見ると、天国へね、逝ってたのよ。最期は何も泣かずに
おとなしく、静かに...」「きっとお医者さんのところで、死ぬなんて
嫌だったんだろうね...このウチで、最期...」それ以上は、母親も
言葉を続けられなかった。そしてオレも言葉にならない言葉で、
「ありがとう」といって、電話を切った。そしてまた会社で泣いた。

638 名前:わんにゃん@名無しさん 投稿日:02/05/19 13:43 ID:JHIsL3On
ロッキーとの約束を、ハッキリと思い出す。「オレが大人になって車の
免許を取ったら、乗せてやる。真っ先に乗せてやるからな。」

今、オレの車は、ロッキーがつけていた首輪を乗せて走っている。




     

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