No.372 たまにゃ家族で より
- 325 :呑んべぇさん :03/11/25 11:53
- 一昨日、結婚式だった。
新居がまだ未完成のためしばらくは嫁とは別居。
昨日一人で自宅に戻ると、親父が一人で酒を飲んでいた。
「お疲れ様。昨日はありがとう。」とオレが言うと、オヤジは無言で立って、
冷蔵庫からスパークリングワインを一本持ってきた。
無言の乾杯。オレもオヤジも一口飲んでグラスを置いた。
オヤジがしみじみと、「お前の結婚を見届けて、一仕事終わった気分だ」と一言。
すると、しばらくしてオヤジは突然ボロボロと涙を流しだした。
オレは小さい頃、足の病気のため3歳の頃から4年間ほど義足生活をしていた。
原因不明の病気だったそうで、あちこちの医者を駆けずり回ってくれたらしい。
歩けないオレをおぶって、毎日のように病院へ通った日々。
一生義足で暮らさなくてはいけないかもしれない。そう言われたこともあったという。
神社で式を挙げている時、その想い出がよみがえって、涙をこらえるのに必死だったそうだ。
泣き止んだオヤジが、またオレのグラスに酒を注ぎながら、
「これでもうオレがしてやれることはない。これからはお前が嫁さんと子供に
自分の責任を果たす番だ。」と言った。
「ありがとう。頑張るよ。」と答えた。
初めてオヤジに、心から「ありがとう」と言えた気がする。
新居に引っ越すまでのあと3週間、出来るだけ毎日オヤジと酒を飲もう。
今日はオヤジの大好きな芋焼酎を買って帰るか。
- 354 :呑んべぇさん :04/01/21 20:42
- もうだいぶ前の話になるが、名古屋で大雨が降り浸水があった時のこと。
俺は仕事をだいぶ早く切り上げてその時付き合ってた彼女と合流したんだが、電車が完全に止まってて帰宅出来ずにいた。
そんな時親父から携帯に電話があり三人で合流。電車動くまでどっかで飲んでるか、とそのまま飲みに行った。
飲みながら会話。
『ん?お前らもそろそろ…どうなんだ??』とか『結婚はいいぞ。俺はホントにお母さんには感謝してるからな』とか。
めったに聞けない親父の本音が聞けてとても楽しい席だった。
しかし時は流れ…
俺は彼女と別れた。つか、フラれたんだな、要するに。家族ぐるみで仲良くなってたから本当に迷惑をかけた。
親父も、まぁオカンもそうなんだが俺たちが当然結婚するもんだ、って思ってたらしい。俺もそう思ってたしな。
でも俺にはそんな事一切言わずに、ただ飲みながら『心配すんな。お前なら乗り越えられる。大丈夫だ』と励ましてくれた。
今は仕事で単身赴任してる親父。
今度の休みに今付き合ってる彼女と一緒に親父の大好きな酒を手土産に、親父のところまで行こうと思う。
俺たち結婚します、って報告をしに。
- 389 :呑んべぇさん :04/06/05 00:26
- 俺が小さい時、親父が投げる球は速かった。
会社の草野球チームの助っ人で出れば、いつも打って帰ってきた。
俺が小さい時、親父はよく中穴をとっていた。
パドックで穴馬を探す眼力は、舌を巻く他無かった。
俺が小さい時、親父は酒が滅茶苦茶強かった。
何杯飲んでも酔わない親父は、幼心にもカッコよく思った。
今じゃ俺のストレートは、親父のグラブをはじき、カーブやチェンジアップは
その下を潜り抜ける。親父と同じやり方で、中穴を取っている。
こないだ家族で親父の実家に帰った時、初めて親父とサシで飲んだ。
ずいぶん前に亡くなった、じいちゃんの好きだった焼酎を飲んでいた。
ただ、黙って。
ふと親父を見ると、少し酔っていた。親父も年なんだなあ、と思った。
昔は、朝まででも平気で飲んでたのに。
親父、もう60近いんだから、あんまり無理すんなよ。
また、あの店いこうや。
- 425 :呑んべぇさん :04/12/15 19:28:25
- 何年か前に親父と二人で居酒屋で呑んでるときカウンターの隣の人が親父に
親子なんですか?と聞いてきた。
親父が、そうです。と答えると
その人が自分にも息子がいてまだ小学校にも行ってないけど
いつか一緒に酒を呑むのが夢なんだと羨ましそうに語っていた。
その話を聞いている親父がなんか嬉しそうな表情をしていたのが印象深かった。
先日、俺にも息子が出来た。
まだ、首も座ってない息子だけど、いつか一緒に酒を呑む日が来るんだろうな。
そのとき、俺はどんな気持ちになるんだろう。
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